テキスト1969
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葉1枚とういのも単純でさつばりしc2月8日ストレチアストレチア(極楽鳥花)1枚、それへ白椿をそえて瓶花にする。ストレチアのオレンヂ色と椿の白花、緑の葉の対照が美しい。ストレチアの花葉とも足もとに竹をさし入れ丁字留とする。花1本、ている。ストレチアの花が大きく咲き美しい。中間から留へかけて白椿を大きく入れ、前方みずぎわまで椿を入れ。左後方、副の位置に椿の小枝が入っている。(花材費五00円)白椿1本、葉ある。アイリスの花と葉の直接的な形が2月15日サイフツバキ白菊アイリス小さい八重咲きの椿、白と紅の交色の椿、さいふつばきという。これに白大輪菊1本、アイリス2本の瓶花である。紅つばき、白菊、アイリスの青色が美しい配色となつている。つばきの葉と菊の葉は、同じく群りのある材料だが、温室菊の葉色は黄みどり、椿は濃緑と色彩の差が菊と椿の後方にみえて、混雑しない様に考えられてある。(花材費四00円)c ここに掲載した「いけばなの絵」は、活け上った生徒の人達の作品を、すぐ、写生したそのままの絵である。一枚3分程度で写しとる絵なので丁寧に細部までは描いてない。毛筆で書きとった絵をそのまま版につくつて皆さんにお目にかけることになる。あとからながめてみると、おかしいところもあるが、訂正すると返つて感じを損うので、そのまま印刷に廻す。この教場の材料は全部同じではない。数が多いので全部一せいに揃わないのである。したがつてここに書くのは、その日の一部だと思つて下さい。花材費は大体四00円程度としているのだが、こちらにも中々好みがあって、超過することが多い。普通、稽古用の花材費は、一五〇円から、二五0円程度が一般ではないかと思う。花材のよいのと、技術の上達とは関係はない。ただ、よい花には、そのもののもつ感じゃ色に特殊なものがある。ここの朽古場はそれを勉強して知ろうとする訳であ・専渓)皆さんがお花を習うとき、教場で注意せねばならないこを記してみましよう。まず、材料の配合に注意することです。趣味のよい取合せか、主材と副材との調和はどうか、色彩の配合についても注意すべきです。さて、活けることになつて、花材の形をよくみつめ、それをどう花器に安定させるかを考えます。木ものは枝振りをよく見つめて、無駄な枝をとりさる。次は「留め方」です。どうして留めるか、自分の思う様な形に安定させるにはどうして留めるか、花器とのバランスを考えること、基本型に入れるのか、自由花型に入れるのか、そして技巧の美しい様に、静かによく考えて、順序よく進めます。る。(写生教場では⑪ ⑪11

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