テキスト1969
24/147

化花の花湘として「竹沿」を仙うことが多い。伝統のいけばな仕花には、技巧的な特殊な作成の方法と、伝統的に定った形式が、いろいろあるのだが、その仕花の中心に流れている考え方は、簡浄の美しさ、はつきりとした清楚な技巧、そんなものが、どの花型の場合にも必要とされている。神社建築にある様な清浄な感覚生せい花か(竹器二種)が、どの仕花にも必要とされており、その純粋な気持が生花の、花型や技法の中にあつて、それが化花の魅力ともなつている。との多いのも、仕花のさつばりとした技法や花型と、共通したものがあるためで、竹器の様な単純な慇じの花器は生花を引立てるのに、効呆的である、ということになるのであろう。化があり多柾多様なのだが、そのうちの二つの花器に季節の生花を活けて掲載することにした。竹器を生花の花器として、使うこ竹器には切り方、形がいろいろ変水仙2本をかけはな生の竹器に菊Ri活けた。柱がけに花器をかけ、横向きの花器にかけ軸の方へ向つて花をさし出す。簡単な小品花を活けるのだが、投人花なれば椿一種、小菊の類、雪柳ききよう、ばら一種、寒ぼたん一種の様な花が、ことに調和がよい。仕花として活ける場合は、紫蘭一秤、野菊一利、姫百合一種の様に引きしまりのある材料がよい。写真は水仙の省略した花型に、副と留に2本菓組みをして入れ、竹器に空間を美しくとつて活ける様にする。附き花として床の間へ飾つてもよい。い一ちじ重ゅ切うき筒りづつR四角の斑竹の甲切符。この花器は中央に小さく柄けることもあり、写真の様に土方へさし出す様にのばして、花型を作ることもある。5本の白菊を真、副、胴、留、控の五部に1本ずつ挿して、花器によくのる様に考えつつ活けた。花器に花葉がふれない様に、美しく空間をとる技法が中々むづかしいが、前方ヘ株もとを倒して、中段あたりより正しく上方にのびる様に作る、その花型のバランスがむづかしい。右方へは出ない方がよい、花器にしつくりと調和する花型を考える。8 水1,1,

元のページ  ../index.html#24

このブックを見る