テキスト1969
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R淡紅の桃4本、赤色のチューリツ。フ3本の篭入れの盛花。この篭は民芸屋で買った手提篭、篭の中に朱赤色のペークライトの皿が仕糾んである。明る<可愛らしい悠じの篭だが、これに桃とチューリツ。フがよく調和する。三月のひな祭のいけばなとして使うのも面白い。桃はつんつんとして木振りに変化のないものだが、また、そんなぶつきらぽうの枝振りが、独特の変った調子の材料ともいえる調子をみつけ出すことが必要というあしらいの花は、つばき、フリーヂとにかく、普通に考えるよい格好には入らないもので、まつすぐに枝をひろげた様な不格好な中に、よいことになる。写真の様に横に並列するのも―つの考え方であろう。頭を揃えて切つてしまうのも案外而白い。古線をどう使うかが課題である。ヤ、ラッパスイセン、チューリッ。フ、ヵュウの花、アイリス、なたねなどが調和する。3桃R-R Eー。R花器を二つ糾み合せて、小瓶花二つで装飾花を作った。―のシクラメン一種‘―つは寒桜にシクラメンの葉をあしらった小品花器は別々だが、さくらとシクラメンが―つの感じに結ばれる様な考え方で活けた。意匠的な作品で、一っ―つの作品でもよいのだが、このつは淡紅二つを重ねる様にして、棚の上や、床の間に薄板をおいて飾るのも面白いだろう。この場合は、二つの花器がよく調和するものであること、材料の組み合せをよく考えること、趣味のよい考え方であること、そんな点に注意したい。すつきりとした意匠であることが大切である。6 シクラメンサクラチユーリップ

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