テキスト1969
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5 6 寒ざくらアイリスそめかのこ染庇の子せv' ひある。返り咲きの桜も終り方で花もわびしいが枝振りが面白いので、これに椿の紅(せいひ)をつけて瓶化を作った。化堺は黄土色の陶器で、四方州の背の一砂い花堺である。さくらは真、副、胴、留の位附に変化のある枝を配附して、大体のと訓の位附へ少し控えて後に挿し、中央の後JJ(控)へも沈めてつぼみの化を入れた。⑤これは12月に活けた瓶花で調fを作り、八屯の紅柘を中間特に、この花沿は背が裔いので花器の前、中央の下部に椿を一枝入れた。この枝で全体の潤子も変つてみえ、下部の空間にアクセントをつけることにもなる、変化のある使い方である。⑥この椿は「染鹿の子」という。浪い赤色の花で外鑽、内辮とも同色である。内部は獅チ咲きの様に屯なっており、花はさほど大輪ではないが、品格の高い愁じがする。これにアイリスを添えて盛花に活けた。椿のI外と青いアイリスの花の配色が美しく、また、つばきの丸業に対して、アイリスの曲線との澗和がなかなかよい。椿の様な群りのある材料には、あしらう花も巾々むづかしい。一種挿しで充分の椿であるだけに、つける花によっては、かえつて品位を落すことにもなる。梅に椿とか、土佐みずきに栴の様に、柏があしらいになるほうが常識的である。4 ⑥ ⑤ 椿

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