テキスト1969
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(盛花)あかめやなぎ(懸花)白つばき赤芽やなぎは銀色の実がいくつかみえて、枝にも少し曲線があって変化がある。温室咲きのかゆうが大分しつかりして、花も大きく白がばつちりとして美しい。淡黄色の単辮菊を添えて盛花にする。あかめやなぎの直上線とかゆうの直立の形の配合である。柳の掲色と11月16日の花材かいう単辮菊かゆうの緑の線が調和して色彩的にも美しい。淡黄の中菊は単辮で葉が濃い緑。かゆうの花の前へ柳の褐色をかぶせる様にして活ける。花器は深くない水盤を選んで、この花は温和な感じの盛花となった。柳の枝の線をなるべく変化のある様に並べて活ける。きわだって特徽のある花ではないが、上品な花が出来上った。同時に、白つばきのかけ花を活ける。椿は小量しかいらないが、葉も花も清らかな感じで新鮮である。盛花は楽だったが、つばきの方は案外、むづかしかった。(材料費)四00円(盛花)クロトンバラ(瓶花)水淡紅のバラ2本、黄褐色のクロトンの葉2枚の小品盛花である。小さい水盤を選んで、クロトンを前向き花材であった。クロトンの美しい色彩を前に向けて引き立つ様に立て、その前ヘビンクのバラが美しかつた。いま―つは水仙の小品瓶花である。水仙が大分、のびやかに花もしつかりしてきた。いかにも初花らしい新鮮さが感じられる。これを葉組みもそのまま、なるべく自然の感じをこわさない様に、さらっと活けた。(材料費)四00円に2枚立てて後方に、バラを横並びに2本かる<挿して、すぐ活け上る11月30日の花材(瓶花)アイリスアイリスの青色の花3本、濃紅のバラ2本、白花の単辮小菊(さんぎく)の瓶花である。今日のバラは葉もたっぷりとしてうるおいのある美しいバラである。アイリスも大分しつかりとして、葉ものびやかになった。アイリスは花もきれいでないといけないが、葉の曲線ののびのびとしてきれいでないといけない、その点、今日のはよい。少し大ぶりの花器を選んでたっぷりとした花を活けた。左右にひろや12月7日の花材山菊かな調子に仕上げるために、横長のコンボートを選んだが、よく調和した花材であった。教材にバラをよく使うので、注意しているのだが、最近、バラの品種がよくなり、いろいろな種類のものが使える様になった。日もちはよいし咲きぎわも美しい。活ける皆さんもバラだと何度つづいてもごきげんである。活け上げても色がさえて実に美しい。アイリスにはことによく調和する。次はミニチュアの紅花のバラを活けたいと息う。今日は左右均斉のたっぷりとした形に活けた。(材料費)四00円ノゞ→ 仙11

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