テキスト1969
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種を瓶花に活けました。花恭は白磁の花瓶。ツルモドキは8月より11月の実の赤く色づくころまで瓶花の材料として使いますが、曲線の而白い枝振りのものが多いので、川い方を考えると変化のある瓶花が作れます。花器の高さは35センチ、少し背高い花賎なので、垂れた形の材料が調和よく、ツルモドキなどには適当①ツルひまわりツルモドキ器花白色花瓶モドキ、ヒマワリの枯花2な花器です。上方から方へかけて曲のあるツルを3本人れ、下へ垂れるものを花界の前へ重ねて、線の而白さをみる様に考えました。ヒマワリの帖花を首短かく挿して中央をしつかりとまとめ、右方へは直線のツルモドキの茎を選んで、下部へ窓き出るように強く直線に出したが、このななめの直線によって、曲線の集りであるこの瓶花に、鋭どい破調を加えたことになります。① ③なつはぜは緑の業、紅葉が交つています。菊は淡い黄色の中菊、葉の濃緑が新鮮な感じです。花附は饂い褐色の壷、ふくらみのあるたっぷりとした感じの花器です。なつはぜの枝の線が美しくのびているので、この枝線を丙かしてかくれない様に注意しつつ活けたのです。右上方の副の位四へ長くさし出し、別の枝を下方の花器の口より前なつはぜ淡黄菊黒褐色花瓶方へ低くさし出して花沿の上へ菫ねました。右の副の下の小さい枝も効呆的で、この小枝が重要な形を作っているのです。菊を高く入れ、はぜの枝との空間を美しくつくる様に考えてあります。この空間がこの瓶花の特徴ということになります。長いはぜの枝と菊の高い花との調和とバランスがこの瓶花の生命といえましよう。③ 6 器’’ ィヒ

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