テキスト1969
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③テレビの器具の上へ飾るためにこの瓶花を活けました。あまり重くない花器を選び、花はテツボウユリ2本、カラジュームの葉1枚、サンキライの枝3本を低く丸い壺に入れましたが、少し高い場所なので背高くならないように、低い花器を選んだのです。壷の中へ剣山を入れ、サンキライは少し垂れ枝に形をつくり、それに対してテッポウユリはまつすぐに直上する形のもの1本、その前へ傾けの葉の面で中心をおさえる様に入れ、このカラジュームの葉1枚によて1本と入れ、中央にカラジュームす。つて全体の形をまとめた、ということになります。カラジュームの葉の上に重ねるように百合のつほみを垂れさせ、これが美しい技巧をみせていると思います。この瓶花の美しさもここにあると思っのです。カラーの葉は柔かく少し動かせると位管がかわります。⑤と④の写真をみると葉の方向が迩いますが、場所に附いてから花を修正したとき方向が変ったものと思います。サンキライの小枝にのせかけるようにして挿してあります。9月は反と秋の花材のうつり変りの季節であり、その中間的な感じが写真に悠じられま③ 花器居間のふすま戸の前にテレビがあります。その上にあまり大きくない花を活けました。糾み板のしきものをしき、それへ低い壷を飾りました。バックになる嶼はグレーの布弧りで花の色がよく潤和しています。向うにみえるのは奥座敷で、その間に塁邸下がみえます。ビアノのJ‘テレビの上に花を飾る場合は、大きくない小品花がよいわけです。ことにこの写真のように向うへの通路に而していますから、枝の張つたものはよくないし、まとまりのよい小品花で、色の美しい花を小足入れるのがよいわけです。このように、場所といけばなを考えてみますと、それぞれの家庭に花を飾る場所がいろいろあると息います。いけばなの桔古場では一っ―っそれを叶狩して活けることは不可能ですから、勘所に訓和させることはその楊にのぞんで活ける人の考え方で、大小の労、枝築の張り出しの瀾子、その方向など、そのときそのときにきめなくてはなりません。けいこ楊で羽1うのは、代表的な形の作り方、技法に関して練苦しますが、それを家脳の場所に活けるとき、それによく調和するように考えることが大切なのです。④色④5 = -11111一,冒l,111・、.··-~--~ --・ヤ-... 百合サンキライカラジューム涙緑色壷

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