テキスト1968
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9LヽRこれは7月の花である。ベニシダの緑、ヒメユリの朱色の配合は、新鮮な自然といった慇じの深い花である。荒目の篭に挿したこの投入れは(投人れという言葉は篭花入れの場合に使う)、夏のきものの図案の様な美しくも風雅な取合せである。ベニシダはシダの中でも水揚がよい。庭の植込の中から葉の美しいものを選んで4本、軽く前後にひろげて、その中心に姫百合を挿した。A 7-んJA シラボ、ンカユウB ⑧オミナェシ、白菊、シラボシカユウの59の盛花である,この篭は少し長方形だが写真の様に使ってもよく、横に刷けて手をまん中に見て活けても凋fのよい使利な篭花湘である。オミナェシ化菊は調和のよい材料だが、それヘ明る六を添える心持で、左の留の部分にシラボシカユウの葉を1枚挿しそえたしたカユウの業の使い方も変つていると息う。この盛花には新秋の呑りがある。前向きに挿c は(たてぜん)をつめて留めた。けた、これは/花である。化花もこんな軽やかな花を、こんな花器に人れると、新鮮な感じの/花になる。箭々とした及しさをつくるために、なるべく分盈も少くして単純な調子に仕上げたのだが、花2本(頁、控)葉3枚(吉ぺ胴、留)は、一っの無駄のない必要ぎりぎりの配附であり、その清潔さが、カットグラスの消新さと謁和して、父の花としての効呆を出していると息う。花留は青竹(細片のまん中にふしをつけ、一方を割る)の松菜くばりを作って、花器に前後にかけ、足もとの災しい技巧を、特に注意して活けた。花葉を人れ、くばりの後方へc ガラス器にシラボシカユウを活4 ABC U(生花)姫百合べにしだ女郎花カユウの築

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