テキスト1968
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、。し/多忙なとき、心のいそがしいとき、こんな時はお花が入りません、急げば急ぐほど駄目です。多忙なときは反対に落ちつくこと、結局そのほうが早く活けられます。多忙なときに落ちつくことは、これは立派な修従といえましよう。いけばなを一瓶活け、さらにその次の花を活けようとするとき、いけばなをバックにして活けてはいけません。花の前で花を活ける習慣は、大変よくないことで、前方の作品とこれから活ける花とがゴッチャになつて、よい花が入りません。必ず別の場所に芭いて、次のを活けて下さ花ばさみは時々とぎに出して下さい、切れものがよくないと技巧の美しい作品ができません。いけばなは飾りつけたらそれでおしまいではありません。花器の水をたすこと、悪い花葉はとりさり、いつも新鮮に見える様に手入れをすることが大切です。これから暑中の花はいたみが早いから特に注意⑪浪い紫のアイリス、淡紅のバをすることです。しおれた花は、水切的にはおくれているのだが、先月りをして、少し寸法を短かくし号に入らなかったので、おくればて活けなおして下さい。花器をかせながら掲載することにした。えて、小さくかけ花、小品花器に紫と淡紅の美しさ、ことにバラ活けるのも感じが変つてよく、一輪というところがしやれてい水揚のためにも大変よろし.. り` l>,, , . '.、・ヽ, 、. ・. ヽ.拿、; ヽ、ヽ9ヽ8本のアイリスは花首を揃えるようにして強い紫色の、開花中開の花を選んで挿した。足もとの小さい花器にアイリスの葉の曲線がよく調和して、軽快な感じである。うす紫の花器の前へ淡紅のバラの花と葉を重ねて、この色も引立つ色である。脱花である。垂れた形のさんきらい、立つ性格のリアトリスの配合である。リアトリスという花は、まつすぐな枠立ちのあまりよい姿の花ではない。どんな材料と取合せたらよい闊子になるのだろうと考えるようなリアトリスだが、この写真で見るように、さんきらいと合せてみると案外面白い。さんきらいの業と菜と実に変化があるから、あしらいの花は単調なものでも涸和よく見られるという訳である。色彩的にも黄みどりのcリアトリス、さんきらい二種のさんきらいに、淡い赤紫のリアトリスは、中々新鮮な感じである。この配合は普通の瓶花盛花にない特殊な配合といえるし、こんな取合せも面白いものだなと、気づく様な珍らしい配合である。花型は左方を少し長く、右方を短かく作った対照叩で、後方にリアトリスを附き、前方にさんきらいを配列した形で、前後の二つにわけた様な叩いき方も変つていると息う。どこでも手軽に得られる材料で、紬料花材として適当な材料である。... . '> ‘る。花器は淡い紫色のコンボート。 ヽ,() ● , .. .,. ·•~--· r . ·• ::, ラ一輪を添えた盛花である。季節ヽq.、. C ヽ、D 、4'\ ,

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