テキスト1968
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『-"~-、4 5rヽ4J ,・94 .. クy^ も・1[`●、-1が.9卜-'p ヽへ‘、\‘Rグレーに褐色のくまどりのある陶器。尻張りの落若きのある形なので、水盤の様に見立てて花菖蒲を一本、剣山に留めました。少しまじめ臭く、あまり感心しませんがご参考までにのせておきます。菖蒲の太い直線が強すぎるのです。姫百合2本程度といったのがよい調和でしよう。以上、灰皿を利用して五つの小品花を作りました。皆さんのお家のものを応用して活けてごらんなさい。さて、こんないけばなは、定った場所(床の間や来客の正しい室)へ平呼くよりも、居問、茶の間、テレビの上、お台所の冷蔵庫の上、食卓などの気軽な場所のいけばなとして飾るのが、ふさわしいと思います。思いがけなくもふと見る花、そんな気軽な楽しさをもつ小品花といえましよう。これは本格的ないけ花ではなくて、感じのものですから、かたく考えないで、それに調和する手軽な思いで活けることが望ましいのです。夏のいけばなは日もちが悪いから永くもたそうと考えるよりも、なるべく新鮮な花ととり替えるようにしたい。花器に新しい水を入れ花を活けかえする気持は、すがすがしくよいものである。小量で度々とりかえるという考え方がよい。夏の花はできるだけ緑の葉を多く入れる様にしたい。花は小量で緑の葉を多く、その緑の色を如何に新鮮な感じに見せるかというところが、夏のいけばなのボイントともいえる。たっぷりとした緑の多いいけばなは、見る人にほつとした安らぎを与える。即興的な活けるとき時間をかけないで、さつと手早く活け上げることが大切、思い切りよく短時間で手離れするようにしたい。活けた花に砺ふきで水をかけるのはよくない。霧水をかけると少しの間、活々して見えるが乾いて来ると花のためによくない。花器の中へ氷を入れたりする人がある、これは花器の水の温度を一時的に冷やすことになり花のためよくない。急激に変らない慣れた温度の水がい紆ばなによいわけである。花に風はよくないが、ことに扇風器の風は花のために悪く、早くしおらせる。最近、家庭にルームクーラ夏の花ーが増えたが、冷房は花のためにはよいが、かけたり停止したりする部屋に、いけばなはよくない。これからのいけばなは、毎日手入れするほどの気持ちが欲しい。葉のいたんだもの花の悪いものを、取り去つて、手入れが行きとどくと、気持ちよくながく見ることができる。/tt \1 町▼93fり5、,`` ` •• .9.~ヽ⑪ ば@ はなしようぶ.. ,.、' 」璽~\J、

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