テキスト1968
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R青楓、ささ百合をガラス花瓶に活ける。若みヽどりのさわやかな楓、たっぷりとした新緑の色が笹百合とよく調和して季節感溢れる花といえます。6月の花材としてお定りの配合だが、いつ見ても感じのよい花材である。たつぶりとしたガラス花瓶に入れてみると、清涼といった感じの趣きがあります。すき透った水と花材の足もとの美しさに注意して活けること、ささ百合を軽やかに長く挿してのびのびとした自然さをあらわす様に挿したいものです。写真の副の方に挿した百合ののびやかな調子など注意して見て下さい。七月に入るとためとも百合が咲きます。これと同じ感じに挿せばよい訳です。清爽の夏Rしまがや、あじさいの二種を一重切の竹器に活けました。穂の出ないうちは萱(かや)といい、尾花が出ると(すすき)ということになります。写真の花器は高さ30センチほどの小振りのかやなどひろがりのある材料は入れにくいのですが、この萱はことに引きしまりがあってよく調和しています。あじさいの青い花と竹器にうつりよく反らしい清爽な悠じの配^い、す。花器の窓を少し見せて、心念の柱の見える様に活けること、花器にふ一重切ですから、普通はれない様に前方に浮き出す様に挿します。6 J⑧ R

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