テキスト1968
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i>i1 R四月に活けた「かきつばた」の生花四瓶をならべてお話する。このかきつばたは四月二十九日に活けたが、すでに盛季に入って葉もしつかりと色も緑を増して、一ばん活けやすい季節である。花も太くのびのびとしている。葉組みは、真、副、見越しなど後方に入れるものは3枚組みに作り、前方の胴は5枚組みとする。留に花を入れた場合は5枚組み、花のない留は3枚組みである。控、留のしずみなどに使う小さい葉組みは、若葉の心にて3枚組。花は3本のときは真、胴、留に入れるのが普通であるが真、副、胴と入れる場合もある。5枚組みのすそに入れる小さい葉は、親葉(おやば)といい、小さくともしつかりした葉を人れる。控、沈みに使う小さい葉は若葉の心にて(水切り葉)という。写真Rは、花5本(真、見越し、副、胴、留)と入れ、葉組みは(真、見越、副、胴、胴のしずみ、留控)の7組入れてある。場合は花が混雑しないように(真見越と2本)(副胴留と3本)入れる。留は堅いつほみを使い、真に開花を入れると姿がよい。四Jj中旬までは花3本又は2本程度がよい。5花のA ろっ‘ お ゜もかぶには花2本(真、胴)、Rこれは水盤の生花、株分挿(かぶわけざし)である。主なる株を主株(おもかぶ)といい、留の部分の株を子株(こかぶ)という。またこの花型を魚道生(ぎよどういけ)ともこかぶには花1本(留)と挿した。葉組みは(主株)真、見越し、副、胴、胴の沈み、控と六組み入れ、(子株)留、中間、留の沈みと三組み入れ、合計九組みの奇数。(花)真、胴、留に三本。葉組みは胴、留の前方に花ある葉は5枚糾み、その他後方の葉は5枚糾むぺきところ(花型が清楚に見える様に)省略して3枚糾に作る。胴の沈み、留の沈みの小葉は、若葉の心にて3枚組み。水盤のかきつばたは足もとの美しく清らかな感じに見える様に、葉糾みを美しく作ることが大切。2 B 生只花か. かきつばた

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