テキスト1967
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.• ~i ~ 野生のえのころぐさだが、これは寸法も80センチほどもある種類のものである。むくげは淡紅の花。花器は四角の斑竹で、ほどの高さの小型の二重切筒である。八月の初旬、適当な花材もないので、ありあわせた材料を活けた。このえのころぐさは紅色に加工した材料で(紅色インキを吸わせてある)渋い紅色のもので、感心した材料ではない。この花器には自然のすすき、雪柳、青葉の山木、ほけの花、承竜梅など、よく調和する材料である。花型は下段が副流し(草(上の形))と左上勝段手は(小下品)の草の形である。石勝手との配合である。上の形は3割、下の形は七割の大きさに活ける。くばり木は上、下、反対の方向にかける。60センチc えのころぐさむくげc IL花紫のてつせん、淡黄のである。自然風な型にとらわれないで、卓(そう)の形である。前。ヘージのまさ木の生花の様に、⑲ 屈本咽の牛花もあるし、このてつせ111菊の生花ん生花の様に自然風に入れる生花もある。その中に、胴の葉の出ている調子、留の長く左へはり出した謁f‘変ったバランスを考えている。E 7 い材料の中に入る。左右前後にひろがつた小枝を適当に切りすかして,必要な枝だけを残し,それをうまく,花型の中へはめる。この形は,草の形のうちの内副流し(うちぞえながし)という花形。◎ えんこうすぎ生花としては,ーばん活けにくてつせんさんぎくD

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