テキスト1967
54/100

-.9 ノノR白いふ入り葉の「あさひばらん」に、赤く朱色のダリアを配合した盛花である。花器はコバルト色の釉(<すり)の明るい色調の高足盛花瓶゜この取合せは色彩的にも明快な感じの盛花で、夏の花として溌刺とした強さをもつている。ダリアは、まだ咲きはじめの花であり、小さく弱いので花数を多く使つて力を加えた。この盛花はばらんの葉の向きと配置、その組み合せによって大体の花形を定め、その空間の場所に、ダリアを9本挿して、特にダリアの花の配列と間癌、花の岡き方に工夫をした。まだ初花のダリアであるから、一輪一輪の花の形も変化がなく平凡なので、散没にならない様にまとまりのよい様に、特に注意した。花形は左右に表のある対照型で、右方のダリアは殆んど菓をとつて挿し、左方のダリアには葉をのこし、変化をつけた。(朝日新閲掲載写頁・桑原索子)A R杉のぃ右葉は白く黄色くすがすがしい若葉の色である。直立した直幹のもの1本を右方に人れ、左力に杉の枝の小ぷりのものを1本添えた。1央のすきまヘダリアの朱亦の花を4本挿して、仝体が立休調のさっぱりとした花形につくりあげた。清新な杉の若芽の中に朱亦のダリアの色が、引きたつて見え、技巧の少い瓶花だが、反の花らしい勢のよい、さつばりとした味わいの花となった。花堺はにぶい黒褐色の陶器で、花器に阿味があり、どつしりとした安走悠があって、杉の野趣とよく戯和していると息娯い涸fといった配合である。ダリアの足もと、杉の足もと、いず花も花器もともに、明るい中にれも菜をとり去つて、すかせて水而が見える様に挿してあるのだが、反の花には、この様に水の見える活け力は、加しげで感じのよいものである。写真Rのダリアは、棠蘭の葉の柔軟な悠じに調和させて傾斜する形に括してあるが、この杉の盛花は直立する杉に誦和する様に、ダリアを直上させて茎の間線を強く見せる様に考えてある。B r2.... AB ノ才あさひばらんだりあだりあつ。

元のページ  ../index.html#54

このブックを見る