テキスト1967
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全日本の花道家が大同団結して、その芸術活動を一層昂揚し、日本文化の振興に貢献することを目的として創立された、本会の発会記念いけばな展が、頭記の如く、東京高島屋8階会場において華々しく閲催された。第一日の9日午前10時、殿下によって、開会式のテー。フがきられ、竹望の記念展が開会された。まもなく天皇、呈后両陛下の御来臨を仰ぎ、会場の各作品を御巡覧せられた。はじめて花道がお迎えしたまことに記念すぺき瞬間であった。整列してお迎冬した幹部役員に「しつかりやつて下さい」とお言葉を賜り、一同感激巾上げた次第であっ正午より一般入場がはじまり、広大な会場はたちまち満員となり、これより6日間、連日1万数千の観覧者が入場、実に盛況であった。この花展は本協会理事六0名、評議員一六二名の全作品を一堂にあつめて展烈、全国主要流派の代表者達が選抜されて出品したもので、はじめて見る仝日本の名流いけばな展ということができる、俊れた花展であった。なお、当流よりは桑原専渓氏(常任理事)の大作立花、桑原索子氏淳泉氏(評議員)の立花が出品され、好評を得た。9日午後6時より会場別席において、高松宮如、会長細川護貞氏をお迎えして、記念。ハーテイーが開催され盛況であった。発会記念展(ガン研究基金協賛)会期会場後援日本いけばな芸術協会5月9日\14日東京高島屋文部省外務省名誉総裁高松宮妃泊久子(評議員)の創作レリーフ作品、上野 ナこ。

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