テキスト1967
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立花桑原専渓今度の花展は全部なまの花材による作品、という巾し合せがあったので、遠隔の地方から出品するものには、大変むづかしい条件となった。一週間の会期中をどうして美しくまもるかというのが問題で、それがために材料の方にも制約を加えられる様なこととなった。これは季節的にも中々むづかしいことであった。結局、殆んどの出品者は東京へ滞留して、紺朝ごとに花をとりガえる有様だったが、その熱意如何が作品に彰聾するということにもなった。幸にも、桑原専殷の出品3作は、かなり儀秀な作品であったことは、かえりみて喜びに堪えない。私は京都北山で採集した材料を主材として立花の自然風な作品、索+は樅の木を材料にして精密な技巧でカラタチを校した造形にアマリリス、アンスリームその他、洋種材料を添えたレリーフ(整掛)。上野君は岡山地方で採集したさびのある木もの実ものを配合して、手堅い技巧で漢洒な慇じの立花を作った。.. 6 立花日本いけばな芸術協会発会記念展への出品作レリーフ作品(桑原専慶流)桑}以索子上野淳泉

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