テキスト1967
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④W。は•いよいよむづかしいことである⑧こでまり、チューリツ。フの盛花。花器は群円色の明るい色淵の腰高の花瓶。チューリップは淡紅の花3本、右前に1本、左後に2本挿してある。こでまりは、真の枝を後方より前方へかぶさる様に前へさし出し、後は左方へ小さい枝ー本を括した。をとり去つて、帷い枝の曲線を美しく見える様に、ことに枝線の交叉によく注意して、後から立ち土つて前方へかぶさる枝、留の位閥から前面を横ぎつて右方斜に出る枝。チューリッ。フの花葉をかくさない様に考えつつ、浮きのある花形を作ることを考えた。軽やかに軽やかに挿しながら、チューリッ。フの淡紅と白緑の葉で、しつかり中心をきめて、足もとのしまりを作る。この配合は春の花の代表的な取合せといえよう。①②の作品と同様に、下葉ぽけは早春の頃から、五月に入って野生の花が咲くまで季節の長い花材である。冬には温室咲きのものがあるが、また寒木瓜(かんぽけ)といつて、早春に咲く種類もある。春のかんぼくの花として、殊に雅致のある花で、ツバキ、ナタネ、テッボウユリ、早化の麦の冑築、フリーヂヤなどと取合せて、美しく趣味の深い花が作れる。瓶花にも盛花にもよく調和する。朱色、紅色、白色、白紅色など種類も多いが、この写真は紅色のぼけと、白花の百^11の二秤配^11で、花器は洪い黄色の変った花胚で、形のデザインも面白く、柚かれた図案も新しい感じである。花瓶の上に肛径七、八センチの穴があり、それに括してある。活けにくい花器だが、使い方によっては効呆のあがる花瓶である。ほけ③ 瓶花を紬習するには袖本型があって、一応それを勉強して、形のとり方や技法が理解できたならば、次の段陪として、新しい形の研究、即ち釧作の段階に入る。新しい花形を作るということは、中々むづかしいもので、自然の草木のもつ、そのままをよく活かして、花形への着案と111心う。花堺に謁チよくおさめるというだけでも大変なのに、同時に自分が考えつく新しい形を瓶花にあらわすことどうすれば新しい形が生み出せるのであろうか、と疑問をもつ人が多いそれにはまず、袖本刑から離れることが先決閤起であつて、自分の考え方もすつかり出なおして、別の場所から再出発することが必要である。瓶花に必要な条件は随分多い、花器との関係、色彩の問題、その他いろいろあるが、とにかく「形」ということのみにつきつめて考えてみよう。花葉枝の浮き、沈み、前後奥行、面にかためる花葉、軽く前方へかぶさる枝葉、水ぎわの整理、水ぎわのすきあいについての技法、考えることが随分多い。さて、全体の形を新しくするには、新しい考え方から出発する必要がある、これもいろいろ考え方があるだろう。例えば、ここに英字数字を形に考えてみる。8という字、花瓶の上にこの形の花を作る、これは面白そうだ。また、2、逆に見た2の字。という形も面白そうだ。Y、V、Sなどを花形とすればできるだろう。こんなに意外なところからヒントをとつて、形をつくり出す、そんな考え方も―つの符案の方法である。3 .... 34 ④ こでまりチユーリッフ゜てつぽうゆり

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