テキスト1967
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戸棚の上にのせたテレピ。それ、R④R赤いカーネーションを3本。軽くを応用して花を飾る。花器には洋風陶器の水さしを使った。入れて、水さしの白磁あい絵の色との配合をとった。ビアノの上に飾るいけばな、テレビの上に飾るいけばなは、重たい感じの花瓶や花は感じがよくない。小品の簡単な花がよい。この写真の様に壁面が広くあいているので、いけばなを飾ると、大変引き立つ場所である。テレビを見る感じも一層美しいに違いない。部屋の隅に置いた冷蔵庫。これも花を飾るのに都合のよい場所である。白い壁に白い冷蔵庫。この上に紫赤色の陶器の盛花器を置いて、花はニユーサイランと紫ききようが入つている。夏の花ある。イスの黒色、卓上の紅桃の果物の色が美しい。コツ。フにワインを入れて、中々、配色に気を使ってある。毎日の生活に、こんなに気を使っては大変だけれど、出来うべくは、簡素ながら清潔に美しい装飾をしたいものである。ダリア、バラなども調和がよい。5 ⑤大きな書棚の上に盛花が飾つてある。戸棚の中には玩具の熊とラン。フが見える。それにしては、椿の盛花が落ちついて見え、ちょっとちぐはぐな感じ。それはとにかくとして、こんな場所にも小品花がよくうつる。高い形の花よりも低い盛花の様なものが、調和がよい。高い位置のいけばなであるから、花形の下部のすかない様に、下葉をたっぷりと入れて、特にみづぎわの技巧に注意をする。花器は白。椿は紅色の緋おとめつばきが入っている。Rお台所の冷蔵庫の上に花を飾つた。ビニールのしきものを敷いて、花器は褐色の小さい壷。もつと小さい花器でもよいし、ガラス花瓶もこんな場所にふさわしい。窓ぎわの逆光の入る場所なので、色彩のよい花を選んで、光線を通して色効果のある様に材料を考える。花型はきどりのない楽な調子に入っていることが好ましい。て風の入る場合には、花は置けない。日光にあたることはかまわない。ガラス越しの和やかな日光は温室と同じ役割をして、花を新鮮にさせる。6 窓をひらい洗面所のいけばなである0洗面所に花を活ける場合には、特に新鮮な花を入れたい。鏡の前に飾ることが多いので、あまり大きないけばなはよくない。一、二輪程度の小さい花。この写真では紅黄色のバラが2本活けてある。鏡にうつった花は前方の花の哀側である。実際の2本の花の形のほかに、鏡にうつる花も、いけばなの全体の中にとり入れて、形を考えねばならない。写真のいけばなは少し大きすぎる。写真効果のある様にやや大きく括したが、実際の場合は、ずつと小さい方がよい。7 ... 15

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