テキスト1967
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2 ①床の間の書院窓に、瓶花を飾りつけた。書院窓は別の名を、明り書院、出書院ともいわれる°床の間のかけ軸の前、少し右寄り(下座)に飾るのが普通だが、またこの様に、床には花を飾らず書院窓に置くのも中々、調和のよいものである。少し小ぶりの花器を選んで、花もあつさりとした小品花を入れる。かけ軸の書画を鑑賞するためには、この様な飾付をするのも調子のよいものである。普通に、床の間に花を置くときは、書院窓はそのままにするか、又は小品の飾り道具を飾ることもある。なお、この写真は9月に撮影したもので、花材は白菊、ナルコユリの2品種で、淡紫白釉の壷に活けてある。R違い棚に小品の瓶花を活けた。違い棚は物を買く場所であって、ここへは装飾のための置きもの、書物その他の器物を飾りつける。置かないでもよいのだが、ここへいけ花を飾るのも面白い装飾法である。上が低いので、いけばなを置くときは花器の特に低いものを選び、花型も低く小品花に入れる。上段へ香炉や書物、巻きものなどを飾り、下段にいけばなを飾る。写真の花は、鉄砂の手付花瓶(赤褐色)に、松とバラが活けてある。ひきしまりのある形を作った。松1本、バラ1本に葉を少し添えて、3 、。し③和室の居間にテレビと整理たんすが置いてある。それを利用していけ花を飾ったが、場所が狭いので、小品のいけばながよい。コバルトに図案のある陶器に、カユーの花3本、葉を3枚を立体調の一種挿しとした。狭い空間にあっさりとした感じの花であるが、居間にはどうしてもいろいろなものが雑然と置かれることが多いので、花を活けるときは、単純な感じのものがよい。バラ1本。カーネーションニ、三本程度の小品花が好ましい。この写真のテレビの上にずつと少さい花を飾るのもよいけばなを飾るいろいろな場所にいけばなを飾りつけてみました11

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