テキスト1967
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解説をしました。材料は女郎花と菊この真主型の花形を瓶花で作って見ようと思います。挿図①をご翌下さい。この図は左方の斜前方へ真の枝が出ており、その下へやや短かく副が入っています。更にその前方へ低く胴が入っています。中間、控、留と3本入れてありますが、控の菊の後方へ更に木を1本、控として入れてあります°控が2本この様に、菊だけで控を入れるのもよく、また主材の木と2種で作ってもよい訳です°菊の花は中間よりも控が高く入れてありますが、この長の2種盛花であります。(2種の材料で)入っていますが、テキスト瓶花の基本型(43)す。に盛花の真主型の副材の菊はて、短はどちらが長くなつてもよい訳で次に、挿図③は留主型の瓶花です。これも43号写真の、女郎花、菊、なつはぜ3種の盛花と同じ花型です。盛花の場合は花器が低いので、一般に上方へ立つ花型を活けることになつていますが、瓶花の場合は一般に花器が高いので、真を低く横のひろがる様な形に活けることが多いのです。留主型の花型は、留に重点をおい長く力をこめて活けます。右前斜に留を流れる様にのびやかに括して、左方の副は短かく力を抜いて、少し小さく入れます。括図2をみると、菊の副材が中間を高く、控の菊はやや低く入れています。また、ずつと後方に木の枝を入れて控を二つ入れていますが、前と同様、菊も木の枝も、ともに控です。なお、この図は前方みずぎわの葉を書いてありませんが、これは枝茎の見える様に省略してあるので、実際には葉でかくれる部分です。以上によって瓶花盛花の基本型の中の三つをお話した訳ですが、自然の草木の中には、おとなしいきれいな枝振りの材料もありますが、時として曲のある変化のある木振りのものや、葉のひろがつて面白い形のものが沢山あります。基本花型に活けようとする場合、アカシャや、雪柳の様に枝振りのおとなしい材料は当然、入れやすい訳ですが、変った枝茎の場合は、複雑な枝葉があり、それを型通りに入れようとしますと、自然、枝葉を切りすかすことにもなりやすいのです自然の草木の形と瓶花盛花の基本型が、この時「盛花や瓶花は自然の姿を蒻重するいけ心なだ」ということを頭において、あまり強く枝葉花をきりとらないで、小枝や形のよい葉はそのままにして、中心の線になるところが、この基本にはまればよい、という様に考えたいのです。お生花では、それはいけないのですが、瓶花盛花はほんやりとした程度で花形をきめるのがよい訳です。品本型といえどもその程度の考えで形を作ります。自然の草本の形の方に心をもつて行き、その自然のまま2 をなるべく活かす様にして、花型をととのえることが必要です。初歩の人達が考えるのは、まず花型と、留め方です。その留め方についてお話をいたします。盛花は剣山花留を用いることが殆ど多いのですが、その他、穴のある花留具(例えば、しっぽう、亀甲の様に)も使います。しかし殆どの場合、剣山で留めますから、それについての注意を少し述べます。剣山花留は大変便利ではありますが、なるべく針の多い間隔のよくつまったもの、また針の長いものが挿しやすい訳です。普通の草花や細い木の材料は楽にさすことが出来ますが、特殊な材料の場合はい木ものは、足もとを鉛筆をけづる様に、とがらせて括す。極めて細い木ものや、草花の細いものは、針の問に入って留まりにくいから、その材料の足もとを、太く短い草花の軸(例えばナタネ、菊の軸)に括し、それを更に剣山にさしとめる。③太い木ものは足を割つて、切断面を作り括す。草花の柔い茎の材料(例えばかゆうの如きものは)先に剣山に竹をさして置き、それへかぶせる様にして、柔い花軸を括す。盛花の留め方①太8 ④R⑥ •••• 盛花瓶花講座

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