テキスト1966
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図では副が長くなっていますーその他の役枝。(真、胴、中間、控、留)などは、副の長さに見合せて長さを作ります。全体が前へ傾きますが、最後に入れる控が、上方へまつすぐ立つ程度で、その他はどの枝も前へ倒します。これが盛花の基本花型でありますが、この第一の基本型から、少しずつ変化して、基本型でも、やや変ったものを作ることになります。掲載の写真は女郎花、なつはぜさて、ましよう°盛花の基本型と、瓶花の基本型と二た通りにわかれることになりますが、は盛花瓶花とも同じでありまして、盛花基本型をそのまま、瓶花として考えてもよい訳であります。随って、先ず盛花からお話して行き、最後に瓶花基本型を解説することとします。このページの右土の線画が盛花基本の代表的な形であります。テキスト41号(盛花)の写真(菊、あじさい、ぎぽうし)誌上講座基本花型について説明し基本型そのもの茎本花型の花型も、42号の瓶花基本図も、いずれも同じ花型でありまして、まず、最初にこの花型を習います。六つの部分(役枝)から成り立つており、(しん)副(そえ)2真~Rり考えない方がよろしい。要は花胴(どう)中間(ちゅうかん)控(ひかえ)留(とめ)の六つの部分に花を入れ形を作ります。そのうちの一ばん長い枝は、花器のロ径の2倍乃至2倍半程度と考えるのがよく、これも材料の種類によつて変りますから、あまりはつき器によくのることが大切であります。(上図の基本図型)ー|このR真・副を入れる女郎花、菊、なつはぜ菊の基本型盛花であります。この盛花は<副が短かくなっています。真の長い花型であります。右肩の小図版の形は副が長く真が短いのに、女郎花の方は副が短く、長短が反対です。この様に副の長い花型を副主型(そえしゅけい)といい、真の長い花型を真主型といいます。次に写真Rを見て下さい。Rは女郎花を入れ、次に菊を中間に2本入れ、胴には女郎花1本と菊1本の2種を入れています。女郎花と菊の2種で仕上げるのであったなれば、白菊3本は中(A図)でみると、真が長胴・中間を入れる間1本、控1本、留に1本と入れることになります°胴は女郎花を少し増して、これで真主型の花型が出来上るわけです。と、⑧の段階から更に、留の部分に右方へ長い(なつはぜ)を一本入れ、控にも(なつはぜ)の小枝を入れています。従って、ここでまた花型が変るわけです。(しんしゅけい)なつはぜ3種で作った、留の長い花型と変つています。こんな気持の花型を留主型というのです。ところが、この写真のcを見るc図の写真は、女郎花、白菊、(とめしゅけい)ー、副主型(副に重点を附く形)4 盛花瓶花入門lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllliiilllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll眉@ ④

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