テキスト1966
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15 J ふ鬱“Vヽ二月より三月へかけては、冬の木の実、早春の木の芽出しもの、こんな材料の中に風雅な趣味のものが多い。梅もどき、唐みづき、もち、たらえ、いいぎりの実、なんてん、などの赤い実もの、ビラカンサスのオレンヂ、桐の実の褐色、やぶこうじ、まんりよう、おもとの様な低い実もの類。自然の花の少い冬の季節には色づく実ものが、私達のいけばな材料として使われることになる。二月に入ると、いつの間にか庭の木など、ぽつつりとした小さい実の様な芽を出して、これも中々風雅である。とさみずき、ねこやなぎ、はんの木、谷桑、はこやなぎ、はしばみ、がくの芽、など褐色や浅みどりの若芽をみせて、草花の根じめや洋花の美しい色を添えて活けるのも楽しい。実ものと芽出しものは、早春のいけばな材料として、季節惑の深い味わいをつくり出す。温室花の様に季節感の少い材料とは別に、春夏秋冬のうつり変りにつれて、いけばなの中に、その時候の自然の情趣を味わうことも、必要なことである。,\ ,” . っょ`a'・'‘ 9',Q.i"汽、し、銀色の実の猫やなぎ、紅の緋おとめ椿。花器は青みを帯びた褐色の花瓶。瑞柳は中央の直線の真、右上へのびた副、前方へ胴、左方近く留と入れ、つばきを胴より中央前置(まえおき)と、左方の奥へ斜に一枝入れた。どっしりと安定した惑じの瓶花である。ーヽ猫やなぎつばき。tこ ております。桑原専渓まことに感謝に堪えない。17日午後1時より東京駿河台主婦の友会館において(東京側)勅使河原斉風、早川尚洞、下田天映、吉村華泉の諸氏。(関西側)小原豊雲、桑原専渓、河村万葉庵、池坊家(代理)、石川社長の諸氏によって、東西代表者の協議会に入った。原則及び、その実施案について、ひろく全花道作家の立場をよく研究して、討論を重ねた。なお、午後6時より赤坂見附「清水」において、文部省鹿悔芸術課長を迎え懇談会をひらい京のよさを守りそだてる運動京都市の年間行事のなかに頭記の事業があることは、すでに皆さん御承知のことと思います。祇園祭、葵祭、時代祭、大文字などの伝統行事を保護することが目的なのですが、更に新しい観光京都のための企画宣伝のために稼極的な運動をはじめています。例年の如く後援のためのバッヂと絵葉書(御所、二条城、修学院離宮、国際会議場参観券付)が、近く発売されますが、皆さまの御協力をお願い致します。なお、私は京都市観光協会理事として、また、頭記の事業の推進委員として、協力し3 ら,' `./ ぷ4P ”i:‘’ヽヽ`さも、`;、f・T‘勾馳囀., , ' . ""' •9 ,‘’ , ~; ご=-~ジ

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