テキスト1965
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す。前。ヘージの自由な盛花瓶花と比校してみると形が少し固くて、格にはまつている感じがします。三体の形の中に入っており、それを材料との調和によって自然を活かしながら、まとまりのよい格好をつくつています。練習に適した花型といえます。このページの写真2作は応用花型で④一の盛花も⑧の瓶花もはつぎりとしたの盛花である。左方に長く出た副の枝2本、右方に低く留の枝を入れ、菊は真の位置と胴の位置に入っている。その他の中間も控も省略してある。大変調和のよい配合ですつきりした盛花であるが、この花型のバランスは甚本型の延長であって、わかり易い形であるが、一応はワクの中に入った形である。花器は黒色の六角型水盤で、株もとを右方に置き左へ長く水面を越して出してある形が変つている。Rツルモドキと薄紅の菊2種R褐色の焼しめの花瓶に、モンステラと白菊3本の瓶花である。モンステラを左方の副の位置に1枚、前方胴の位置に1枚さして、菊3本は真の位置に入つている。真、副、胴の一――ところだけで作った単純な形である。花器の口が細く、足もとの細く美しい材料を選んで入れた訳だが、この瓶花は前方モンステラで花器を半ばかくしている形と、白菊を直立させて挿してあるところに、この花器に調和するポイントがある。B 豆画伯紹介て,いろいろなものを作ります。じつと見ていると中々面白いものをつくり桑原桜子6 応用花型さくら子ちゃんは5オです。現在,京都市復活幼稚園へ通つています。絵と工作が大好きで,机にすわるとすぐ画をかき,紙袋や,紙箱をこわして色紙をはりつけたり,きり合せたりします。画は鉛筆クレパス,毛箪,なんでも手あたりでかきますが,特に毛筆の画が面白いです。今が一ばん味わいのある画のできるころで,年がたつと平凡になりやすいと思いますが,とりあえず,いけばなテキストのカット画を依嘱しました。

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