テキスト1965
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ことしの4月2日、フランス花丼業者観光団が京都市を訪問、その際、京都会館別館において市と京都市巴里委員会、京都いけばな協会が歓迎しセプションをひらいた。フランスでの一流農場経営者の皆さんを御招待して、花を中心として和やかな交歓会が催されたが、席上、ジャンドンジエ会長より、おみやげとしてフランスよりわざわざ持参された、會・、後記8キーこ。バラの苗木数百本を関係者に贈られその後、このフランスの友情のバラは京都の多くの家庭に咲いたことだろうが、少し緑をおびた白い花は「ユキサン」いう印象的な名をそのままに、全く清楚な感じの花である。これは私逹の庭に咲いた花です。u ” 今日(七・ニ六)この号のテキスト原稿を書き終つてほつとしております。ひと月のうちに、いろいろな仕事の中に時間をさいて、キスト、流内テキスト7月号、それからも一っ追つかけてこの8月号に、原稿約一五0枚を書き、作品写真九0枚をうつしました。その間に新聞の依頼原稿五つ、テレビの録画、公共関係の会議五回、研究会二つ、小旅行三日、それから机の仕事、いけ花のお稽古。こんなにして日を暮しているうちに七夕もすぎ、祇園祭も遠くに鐘の音をききながら早や七月も終りの日になりました。あす午前7時より京都植物園へ行ビデオとりせをいたします。山へ写真をとりに行ったり花器をさがしに行ったり、とにかく、きのうも今日もいけ花のことばかりです。いろいろのお便りお手紙を頂いたりしながら、ついついお返事がおくれます。失礼お赦し下さい。自分の写るテレビを見ながら、もっといい男振りなのにと思いますが、これも今更どうしようもありません°熊谷次郎が髪を染めた気持が6月の月末から今日まで、約NHK9月号テNHKの人達と一緒に、30日の(朝顔とむくげ)の打合わかります。テレビに出るということはむづかしいものです。あれ以来、私のテレビの見方も変つて来ました。自分がやつてみると人様の苦労がつくづくわかるというものです。この「いけばなテキスト」も32号を迎えたわけですが、皆さんの御熱心にささえられて、よくもここまでつづいたものと思っています。会員の数は最初と殆ど変つていません。増えもせず減りもしない経済速力で進んでいるといった状態です。これは皆さんの支持を感謝しているのですが、なお会員の増す様に皆さんの御協力をお願い致します。いけばなテキストは私が花を活け、原稿を書き綱集し、いろいろ皆さんの勉強になる様に考えながら、ひと月ひと月を重ねております。丁度、長期にわたる「いけばな講座」の様なものです。このテキストをお読みになって質問がありましたら、御遠慮なくお手紙を下さい。必ずぉ答えを書きます。なお、テレビ放送に関して、九州、北海道から感想をお送り下さったり、瀕戸内海の小島の生活をなさる方など、ほのぽのとしたお手紙を頂いております。流内の皆さまよりもテレビ放送についてお喜びの言葉をかずかず頂きました°誌上をかりましてお礼を申し述べます。桑原専渓□ -鼻,暴R 広庭祐夫氏お宅にて(京都市巴里委員会委員)R 桑原専渓氏宅にて(京都市観光協会理事)花の焦点7

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