テキスト1965
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キの三種材料で作った留主型(留の長い花型)の盛花である。この一_一種の材料はそれぞれ形が変つており、トクサの細い線、ッゲの小さい葉、ツバキの広い葉。ツバキは浜い赤色の花が咲いておるのだが、その他は緑と赤褐色の渋い好みの配合で、この取り合せは一寸、変つている。緑と褐色系統の業と茎を主材としたもので、珍らしい配合である。中央にトクサを10本ほど適当に空(No.4)トクサ、ッゲ、ツバ間を考えて立て、その前から左方へッゲの枝を入れ、前方の中央、低いみずぎわにツバキの開花2輪、右方ヘ長く(留)のツバキの枝を流れる様に挿して、この花型は留の長い花型である。この花型は、右方に花のおもてを作り、また左方の副と胴の位置にもおもてのある左右両面の花型で、広い部屋の中央の場所に飾りつけて、右からも左からも見ることのでぎる盛花である。12月より4月まで、いつでもある材料。(No.5)麻の枯れた実とフリーヂヤの白花の配合である。この花型も④のツゲ、トクサ、ツバキと同じ形で、留主型の花型である。中央に麻の実をしつかり入れ、方にも軽く1本入れた。フリーヂヤは左方の副の位置へ1本、中央前方より右方の留へかけて長く流れる様な形で留を入れたのだが、中央みずぎわから留へ曲つて出ているフリーヂヤの足もとのところに、この成皿花の特徴を作り出している。出し方が変つていると云うことなのだが、前方のみずぎわへは、葉を孫えて整とんし、また、株をやや広く作る思いでフリーヂヤの葉を探えてある。これも、褐色に白、緑の配色で花器は薄ずみ色の水盤だから渋い好みの配合であり、N04と同じ系統の盛花である。この盛花をみるとフリーヂヤが、麻の実の前方だけに挿してあり、後方には入れておらないが、これは、乍ナ真として複雑になる関係で入れておらないので、実際には後方ヘ―二本入っているのがよい。上図のトクサ、ツバキ、ッゲの盛花を見ると、ッゲの後方にツバキが奥深く入っている。この調子がよい。横に長い水盤は、一方へ倒れた花型よりも、左右均斉の両方の花築枝の出る形がよく調和する。会場ホテルー・1世界大会イケバナ・インターナショナルファースト・ウァールドコン。ヘンション日時5月9日ーーー認日会場ホテル・オオクラ世界いけばな大会展日時5月11日I116日会場東京日本橋高島屋ホール国際いけばな芸術交歓大会左c1日時5月11日午後12時30分・ニューオータニ以上の様な企画によつて、世界をいけばなによって結ぶ会が開催されッパではフラることになる。ョーロンス、イタリヤなどに熱心な愛好者が多い様子で、昨年、イタリヤ婦人が桑原富春軒において、5日問を通して立花の教授をうけているといつた状態である。友情を結ぶバラ「ユキサン」京都市を訪問中のフランス花舟業者全国連合会(ジャン・ドンジェ会長)の一行百三十六人の歓迎会が、京都・。ハリ委員会(伊吹武彦委員長)京都いけばな協会(桑原専渓会長)の主催で二日、京都会館で催され、その席でジャン・ドンジェ会長からバラの苗木「ユキサン」が高山市長に贈られた。(朝日新聞より)3 4 5 花材・トクサツゲツバキ花材・麻の枯花フリーヂヤ-R

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