テキスト1964
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花器として作ったものでなくて、食器をはじめ実用品として作られたものの中に、形のいもの美しい趣味のものがあります。これを利用して花器に使うのが応用花器てす。写真Aは草花の鉢を入れろ鉢カバーです。ビニール製の色は紫がかったグレーの籠て、お値段は一個80円位。これに少し背の高いコップを落しに使って花器に応用しました。花材は山にあるツルの枯草。からみ合っているのをそのまま籠A につっ込ん.て留め、温室咲の黒赤色のバラを2本、ねじめに挿して瓶花を作りました。配色のよい取合せてす。淡褐色のツルにバラの葉の緑、花の赤がよく調和して、しっかりとした瓶花となりました。鉢カバーとは全然、思えないほど立派に見えます。簡単.て要領のよい花、そんな感じがし}存す。応用して使える器物は随分あると思います。特に注意することはその器物が上品に見られるもの、美しい形と色をもっているもの、新しい器てあること。古い器物ても美しいもの.ャ、あれば結構てすが、とにかく意匠的な花てすから、すっきりとした感じに見える様に注意します。菓子の容器、果ものの籠などの類には意匠の優れたものがあるもの.てす。勿論、お菓子を召し上った後は容器を何かにお使い下さい。ーーと云う気持はよく解りきす。それだったら後で使い易いものを作って下さいーーと云いたくもなります。ところで、この写真のジクラメンを活けた丸い容器は、美しいお菓子堵なのです。木地の見えた丸ビ用に塗のふた。金色の金具をつけた、中々しやれたものですね。ごれを花器に利用して見ました。七宝花留(しっぽう)に靱山を仕組B B んてしかも水の入るのがあります。それを器の中へ入れて花を挿しました。小ぎれいな、少し粋な好みの容器ですから、花も軽い材料て美しいものを選ん4て、ジクラメソを挿しました。鉢植から白い花3本、葉2枚を切りとって、簡単に挿してありますが、器と花が透きとおる様な美しさ.て、また.可愛いいお花となりました。ジクラメソは一鉢買って置き、必要なときに花葉を切って使うと中々便利.てず。つばき八重咲2輪、バラ2本、中輪菊2本、単弁架などよい調和てしよう。いよいよ花のジーズソになって来ました。いけばな.てはこれからニ・三ヶ月が一ばん勉強になる季節です。しっかりお稽古に励んで下さい。おけいこ事は休むことが一ばんいけません。テキストを通じて皆様にお話.てきますのは、私の最も喜びとするところです。先月号から今月号〈かけて意匠花を沢山のせましたが、来月から普通のお花を主とする積り専てす。なを、質問がありましたら御遠慮なく御申越下さい。テキスト誌上.てお答えいたします。(ニ・ニ0専渓)応用花器A 器・鉢カバー(ビ=~ル)ら花・枯ッル草ば器・菓子の容器花・シクラメン

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