テキスト1964
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な合挿露がっそう)ー—瓶花、盛花を活けるとき、その花型の大部分を占める材料を主材と云い、あしらいの花を副材)又は根締(ねじめ)と云う。稽古を始める最初は、真、副、胴に責を入れ、留、中間、控にねじめを入れる。段々と練習をつむにつれて習う花型も変り、ねじめの用い方や、ねじめの形にも変化を作る様ねじめ(副材)の用い方① CふくざいA になる。主材の形を自由に作って変化のある花型を作ることは大切なごとであるが、また一方、ねじめも段々、変化のある形、用い方をする様に考える。このページでは、ねじめの使い方や形について解説して見ようと思う。(ねじめ)と云う言葉は、いけばなのみづきわ、根もとの部分を引しめる様に形を作る言葉てあって、主材に対して従属する部分の意である。主材の引立て役、主材のもの足りないところを補うと云う意味てもある。主材の色の足りないところを補色する意味もある。とにかく主材に対して常に補助的な役割をしているのが(ねじめ)ーー副材|ー・てある。以上の考え方は伝統の生花から、引きついだ考え方で、瓶花、盛花を習う最初の人達はこの考え方.て、稽古をすすめる訳だが、研究が進むにつれて、ねじめの花形を変えて活けることが必要になって来る。また、(変ったねじめの使い方)を考える様になって来る。更に発展して研究的な作品になると、主材と副材の主従の関係を打ち破って、五対五の同比率て二種の花を活ける様にもなり、自然、その瓶花や盛花はのびのびとした流暢な感じの作品となって来る。ねじめや副材と云う言葉も目然解消することにもなる。瓶花盛花の理想は、この様に自由な創作的な(じけばな)を作ることにあるのだが、それには先づ基本をしっかり覚え込むことが大切てあって、このページで、ねじめの変った使い方がら解説をはじめて、創作的集めて活けることーいと思っている。Aの瓶花は、直副胴の枝を平た<平面的にさし出し、ねじめのバラを中央にこれも高く上げす、全体の花型が平たくなっ.ている。左方にはこやなぎの枝を一本入れる。要するにこの花型は左右に平面的に形を作るわけ.て、ねじめも低く作る。Bのねじめは、なんてんを真、留に入れ、バラを胴、中問に入れる用多種の花をい方.てある。副、控を省略した応用に及ん.て見た花型だが、これも初歩的なねじめの使い方である。B B 一月十九曰午前+時より京都市六角烏丸の家元に於て開催された。京都市を中心として丹後、激賀、大阪、岡山、香川の各地方よりも代表の人達が参加、約七十名出席者のもとに賑かに初春の顔合せを行うことが出来た。階下に花席が設けられ、家元作品十五点が陳列されて会員一同参観の後、専渓先生より作品の意図と技法について一時間にわたって詳細なお話をきき会員一同は深い感銘をうけて、新しく手造りされた花器や、いろこの日の作品は「意匠花いろな応用花器を使って、色と感寛の美しい、新鮮なアイデアのある作品が花席に並べられて、軽快な中に透きとおった美しさを見せていた。これらの花器と花は散会のとき、会員に抽せんで頂くこととなったので、一入楽しかった。午後早々より二階広間に一同集り新年総会に入った。お食事の中に趣味のお話がいろいろとり交され、その中に会員の舞踊、歌などの出演があって拍手と歓声が賑かに楽しい会場風景を描き出して行った。午後四時おひらきになったが、楽しかった今年の新年の集りをかえり見て、来年度はもっと多数の御出席を頂きたいものと幹事一同がお願いする次第.てある。かよう会幹事一同師範新年の集り(かよう会主催)であっlA. 花材B. 花材はこやなぎなんてんばらばらシーこ。A ⑧

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