勿論、晋通のいけばなでないから座敷の床の間などには調和しない。いけばな展には適当だがその他の催しものの装飾花として、ウイソドウや商店の店内装飾として、二三時間の短い集りの飾り花として、そんな場所にはよく調和するだろう。のアクセサリーとして適当。凡3とふ1と凡2は洋間の棚の上や居間意匠花はとこに飾るのか3 桑原専澤ふ4とは大分、大きいの．て集会場や広間の装飾とし使える作品である。意匠花を作る場合には、先つ飾りつける場所を第一に定めて、それから考案するのがよい。花の作品だけでなく、周囲の装飾調度の形や色をよく考えて、それと感寛の一致する様に工夫することが大切てある。花器は黒と白のマルティーグラス白いレースのテープルセンターを敷いて装飾した。縁日で買った紙風船の形の面白さにひかれて、一度、解体して作り方を覚えた。京都の鳩居堂て上質の紺色の落着いた色紙を買って来て、悠り時間をかけて、直径二五センチ程度の丸い紙ボールを四個作った。さびた色の濃い青色。これにミリオクラタスの緑の葉、ストレチアのオレソヂ色を二本、風ボールを細い鉄線に留めてぶらさげて見ると、とてもいいスタイルになった。色も充分。ひろびろとした明るいスタイルになった。会場の花としてもよく調和すると思った。作っては見たけれど、なんとなくしんどい作品てある。竹と云うものは静かに落ついた趣味にはびったり皇るものだが、モダソな意匠には感寛が調和しない。それても私はと思って作ったのがこの装飾花。青竹の切り方を考えて二本の竹を前後に重ねて立てて、切り口に洋花をとh合せて挿した。上に造花の洋蘭の淡黄、カーネージョソ（淡紅）スイトピー盆盆糸）ジクラメンの葉二牧を配合した。どうもあまり感心しない。その翌日、モソステラ、アイリス淡紅つばき、淡黄菊の四種で活けて見た。今度は配色よく落著のある作品となった。造花はどうもよくない。すす竹の三管筒、すいばつ掛花器ふくべの花器、舟板のつるべ他にもいろいろあるが、とに角、軽やかな意匠と、しやれた感じの花器が適当である。勿論、花器と定められない器物てもよいが、特に籠の意匠的なもの、塗った花器の手ぎれいなもの、例えば、ため塗の曰光桶に女郎花と秋海棠があっさり挿してある。せおい籠に秋のかきつばたに野菊を小量あしらった投入など、なんとなく粋に見える花てある。花材も器に調和する細くきれいな感じのものがよい。色の強くない花、淡紅、淡紫、淡黄、黄みどりの葉の様な中間色の和りいだ色調のものを選ぶと感じがよく出る。すすき、かるかや、女郎花、水引、単弁小菊、秋海棠、杜若貴船菊、河原撫子、あざみ、雪柳笹百合、おだまき、ひめかんぞう姫百合、てっせん、くるまゆり青芽柳、乙女百合、りんどう、椿その他、これに類するものは沢山あるが、とにかく、以上の様なやさしい感じの花を、それに適当な粋な好みの器に活けたならば、その様な感じが出るに違いない。勿論、分量も考え、活け方もその心になって活けないと、その調子が出るものではない。自分自身が「いきな好み」を理解せなくてはその作品は作れない。薄板を斜にして花器を置く趣味、花器を少し斜に置く趣味、また花器を傾けて活けるのもこの趣味てある。野菊3 紙の花4 竹の花⑧ 1.2.4. は一1月19日3. は一華道京展出品作作譴に-桑原章子
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