テキスト1964
102/104

XJ3 し、0ユキャナギ・ラッパスイセンの生花である°軽やかな主材にやさしい草花のねじめをつけた清楚な感じの花である。こんな花には竹の箇か壺の細い花器が一ばんよく調和する。ユキヤナギの軽い枝を副流しの草の形に活け、根じめのラッパスイセンはまつすぐに立てた真の形。これでバランスを作ってある。この取合せは瓶花にもよいが、生花としても品格のよいすつきりとした花ができる。ラッパスイセンは袴を入れないでそのまま葉を揃えて入れる°朱色のふちどりのある薄板を使ってあるが色彩的に美しい。一iとつ株` 水盤の生花。そでつ一株の花型である。花留は七宝(しつぽう)花留が使つてある。こんな葉ものは、バランやギボウシ、シオンなどと同じ葉組みをする。図は九枚を使って左勝手の副の長い花型である。真、真の重ね葉、見越、副、真かこい、胴、留、控、総かこいに各一枚ずつ入れてある。他の葉ものも大体、これと同じ様に葉をつかえばよい。この材料は葉の大小を適所に配置すること。下葉のとり方に特に注意をはらう。そでつのぼく(木)のかたまりの小さいものを水ぎわに添えると、層、出生の実惑があらわれて面白い。雪柳・ラッパスイセソ2 アマリリスの株分生花である。洋花でも生花に適する材料は、生花の花型と引きしまりに調和する様に考えて使えばよこれもソデツの葉づかいと同じ様に、大体、葉の用いるところが定つている。株分けで葉が9枚であるから、左方の主株(おもかぶ)6枚、右方の子株3枚と入れる。主株には真、真かこい、副、胴、胴のしづみ、控と入れてあるが、(胴のしづみの葉をやめ主株の小さい留を作ってもよい)、子株は3枚の葉を真、副、胴と(この場合は反対勝手に入れる)くだけた感じの莱組をする。子株は全体(花1本葉3枚)が留なのであるから、左方の主株を見合せて、調和する様な大きさと傾斜のぐあいよろしく形をつくる。葉ぐみだけの理くつだけでは調子が出ない。あくまでよく乗るということが大切である。主株と子株の中央の空問は、魚道(ぎよどう)と云つて、美しいあきを作ることが必要で、株分柿の技巧の大切なところである。主株よりも子株を少し前へ置くこと。咲いた花を真に、留につぽみを用いる。3 (カブヮケ)(こかぶ)へ水t盤閃の生げ花か2 種そで3 アマリリス株分挿6 寸〗筒誓の生ド花か

元のページ  ../index.html#102

このブックを見る