テキスト1963
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{,7家庭用品売場.てふと眼にとまった食器、木彫りのオー,ドブル入れ.てす)特殊加工をしたチョコレート色のこの器は、民芸風なのんびりとした形をもっています。花器に使ってもなかなか面白い感じ令てす果物に花を添五て盛るのも美しいし、ダリアの大輪咲5,ものを花首だけ切って、果ものの様に低く活けると、すっきりとした意匠花が作れま3ォードプル入を利用してす。この盛花は、信濃柿(しなのがき)に白菊2本を添えた軽やかな感じの盛花てす。ぶどうの実ほどの小さいつぶらな柿の実が枝に連つて、この材料からは何となく秋の佗しさと、風稚を感じますeこれに白菊む美しく咲いたもむを2本添えて、いけばなとしてしっかりとした形をつくっていま文いけばなは趣味のいいお花e明るい感じの作品.てありたいこ1合活け方、仕上りむ美しいこと。これが大切な5です_つのお花の中に新3 鮮な感じが流れていること。これも大切なことてれの中へは小さいガラス鉢を入れて菊2本だけ籾山に挿しました。しなの柿は枝振りのよいもびを見つくろって、器の中会軽く倒して枝び暉宕ノを利用して、そっと安定させてあります。水につける必要はありません二菊の下葉てガラス鉢をすっかりおおいかくして、器0内面をすっき員せる様に仕上げます。背高く活け方を変えて見ました>この器には水か入り亡す。美しく軽やか.て花器にも使える重宝な器.てす‘)蓮Q実2本と紅菊2本を立体4キャンデー入れにいけ方をかえてに入れ京した。菊lr蓮の実を同じ高このオードフル入さにGぴのびと入れて、一秋日清澄,一と云った感じ.てす。瓶花もこの様に思っままに、型を離れて活けることが好ましいのです,,その中に形の釣あいと色調臼芙しさと、その上にも一っ、品のいいお花をいけることが大切です。ふたを左方へ置きましたが、これはない方がよさそうです。蛇足と云う感じがします。一寸騒がしすぎますね。蓮の実は褐色に少し緑の残った新鮮な材料てす。萄は濃い紅色の花に葉はみづみづしい、緑色、すっきりとした気持むいい材料てす。花器の底に少し砂を入れて剣山を安定させ京した。直線を並列させて小細工びクないところに特徴かあります。4 京都の東山にお十夜の鐘をきく頃になると、清水から稲荷山へかけて黄葉がいくつかの丘をはっきり浮き出させる様に色を染める北白川から鹿ケ谷へかけて落葉の道をふみわけながら十一月O'秋の午後に真如堂のお十夜に行ったのはよほど以前のことである。今日、五条坂の金光院へ十夜の御法要にお詣りした。永享年中、足利義教の執権平貞経の子貞国が、京都の真如堂に三昼夜参籠して念仏を修したのに始まる。と云うこの法要は深い京都む秋を彩る美しい行事である。清水から加茂川へそそぐ音羽川は金光院の谷を流れて紅葉が谷の水をうづめつくす。のどかな秋の終りの日であった。11月怨日、金光院て岡田慶春さんのいけばな展観む席が設けられた30瓶の盛花瓶花はすきとおった美しさと上品な好みの作品が揃って、静かに格調の高いいけばな展てあっだなにしおう陶器の名家の揃っている五条坂のこととて、名作の花瓶が出品され陶芸の名品展を艦賞する様な会てもあった。近頃、すっきりと気持のよい花展であった。立礼の茶席は望月慶聡氏の担当て床の花は、はしばみの黄葉に白宝椿一輪、晩秋の静かな光りをうけて印象的てあった(専渓)3JCC十夜こんな器,どこに売つているのかしら,とお思いになるでしよう御参考までに,Na1は京都大丸玩具部で,No.2と3は同じ京都大丸家庭用品売場で求めました。(9)

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