テキスト1963
88/94

ューブからしぼり出し... ,・フロントガラスに花を、カー・ブームで車がすべての人の生活におなじみになりますと、お部屋を飾る気分てお花をいけてみたくなります。ユッタリとした居住性l。こんな文句がこのごろ車のPRによく使われていますが、車内の装飾には昔ながらのお守り札やつり下げ人形では、居住性という言葉にはどうもそぐわない感じです。しかしお花を飾るといっても、普通の花器を置くスペースもありませんし、水を入れるのはさらに困難になります。った作品二つてす。No. 1車内装飾の考案としては新しいものです。No. 2毛糸を主材とした壁面装飾のレリーフです。ですから、手軽て長持ちする造花類を用いて既製品にはない新鮮なおお花を作ってみたいものです。車内の装飾には次のことに注意しましよう。振動ではずれたり落ちたりしないよう、基部をしっかり固定すること。運転視野を邪魔しないことなど.てす。写真の作品は、こども心にかえって工作のつもり.て楽しくつくりました。ピンポソ球に穴を二つあけ、針金を通し両端をねじり合わせます。針金はビニ'ール塗りが良い.てしよ~ー],一一,一しt料こ。ナさ-(\2 壁面装飾として車の中にも花をう。六個の玉に長短をつけ吸着盤にまとめます。白い球のリズミカルな動きに赤いガーベラの花三本を短くさし、緑の玉ジダの葉の造花で基部をかくし、アクセントをつけました。写真では運転席のフロントガラス(前面ガラス)につけてありますが、ゆれ動く花は童心の夢を誘うてしよう。費用は全部て二百円ちよっとデじ桑原素子彎: ~てたところ。(専渓評)毛糸を使って描いた画、毛糸の前衛絵画である。材料は毛糸の黒、藍、グレー、小量の赤がまじっている。その中へ鉄の切片、白くさびたはり2 を帯びたはりがねと、点々とした白緑のけしの実が画面に変化を見せている。洋画の額を使って、いわば毛糸の絵を描いている訳て.緋沙の作品としてはその若い夢を描いている様に見える。もっと大胆に額面一ぽいに毛糸を使って強い詞子に色を配置した方が面白いと思うのだが、よく見ると女性の作品としての手きれいさや毛糸を使うやさしさと云うものも感じられる。美しい装飾作品と云っ作面がね、植物のけしの実、これらが集って画を構成している。沙この作品は壁面にか乍けて絵画と同じ様に装飾することを考えて作られているが、前衛作品の実際用途を考えたいわば実用芸術とも云うべき性質のものであろう。この作品は柔かい毛糸の性質を利用してチた絵具の様に自由に曲線の形を作ってそれに対照させて、堅い鉄の直線を配合してある。また、白くグレーの色うす板の裏表を黒と赤に塗ってあるのがある。三枚の板を組ん.ていかだの形になる薄板もある。これも裏表が色変りになっていて、軽い感じだが一寸重宝な道具てある。それをもう少し工夫しで見てはと思つのだがーー例えば、四角丸型のどの薄板.ても表裏の色を変える。その場合、黒、赤だけでなしに、金、銀、緑、グレー、淡黄と云う様に明るい色に仕上げて置いたならば裏表を変えて使った場合、美しく見弓るし趣が変ってよいと思っ。勿論、仕上がよく出来ておらないと嫌らしいし、上品な感じに塗装させることが大切てあるが。四角い壺があるとする。の四辺の色を変えて作る。前後になる部分は黒と赤、側面は藍色と云う様に色をつけておくと、この壺は方向を変己て三つの色を正面に出して使弓ることとなる。薄板の裏表の色を変えることと、壺の裏表の色を変えることに依って、美しい色の配合が出来るだろう。その上、花の色彩をよく選ん.て配色したならば楽しいいけばなが作れると思っ。これは陶器を作る人、塗をする人も考えて貰わねばならぬことである。(車の中の花)(ヨジの瓶花)(パンパスの盛花)の3作写真は朝日新聞家庭ペーヂに掲載された作品。ABCD花器のエ夫n ■・・・・ .• マ漬や'. . ~ ル、前衛的な考案を実際用途に使ってみたら一一こんな考えて作1 (2)

元のページ  ../index.html#88

このブックを見る