テキスト1963
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[ D f i:~JlDi日i口l==〗il□〗ぃ1〗響~:↓{日〗匹^a〗tロビcし)t~己竹の花器は春夏秋冬どの季節にも用いられ、すがすがしい惑じのもので、花器として昔からひろく用いられております。白竹の花器と青竹の花器がありますが、白竹の花器は長い年月、用いることが出来ますが、青竹の花器は一時的のもので新年の花器として用い、また結婚式のお祝の花を活けるときに用いることとなっております。切りたての緑の竹は新鮮、清純な感じがするものですから、儀式のいけ花の花器として最もふさわしい感じがいたします。永く使う目的の竹器はすべて白竹で作りますが、中には昔から伝来の古い竹器もあって、よくなれた竹器の感じは実に趣味の深いものであります。普通、竹の花器は新しい白竹を切って作ったものが大部分です。これも長い期間、保存された古竹.て作ると丈夫なのですが、こんな竹器は特種なものをのぞいて中々少いものです。竹の花器は新鮮、清々とした感じがいい訳ですから、古いものよりも新しい竹器の方がよいとも考えられますが、よく手入の行届いた古い竹器の味もまた格別のもので、品格、渋味、なれた竹のもち味、びわ色に光沢のある竹器は、独得の風雅な格調をもっております。しかし、この様な特種な竹器のことは、ここではしばらくおき、もっと手近な一般的な竹器について考えて見ましよう。白竹は普通の青竹を炭火であぶって油ぬきをして、布で幾度もぬぐって陽にかわかして白く仕上げる訳てすが、近頃は下級品の白竹を作るのに、まづ竹を湯につけて色を変え、陽干しにすると時問と費用が少くてすむので竹屋の方てそんな方法をとっているのがありますが、この方法だと色も美しく白く出来上り、一寸みるときれいだが、後日、割れることが多く耐久力が弱い、従って下級品にはこんな方法て作られるそうであります。費用と手間のかかる炭火の油抜きの白竹の方は出来上りが美しくない様に見えるが永持ちのする完全な仕上げだと云うことです。竹器を永く使っている内に、内部に虫が入り白い粉が沢山出て来ることがあります。こうなるとどうにも処置なし*て到底なをりません。すぐその竹器を捨ててしまわねばなbません。そのまま置くと別の竹器に伝染して虫が入りますから注意を要します。生花のけい古用の寸筒は新しく常に新鮮.てあるごとが必要.てすから、普通の寸筒(1本百円程度)はいつまても使わないて、少し古びて汚れて来たならば新しいものと取替える様にしたいものです。五月頃、初夏の陽ざしの強くなる頃に竹の花器がよく割れます。よくなれた古い竹は割れませんが、新しく切った竹は激しい音をたてて割れるごとがよくあります。殊に久しく用いない竹器に急に水を入れると割れ易いものです。これは時候の温度が上って竹器が乾燥しているところへ、急に冷水を入れるから内部が吸水してふくれるが、外部の皮面は固くしまっているから、ついに皮面を破裂させると云う訳.てす。この季節には竹器をあまり乾燥させない様に押入れ戸棚などへ深く入れて置くことです。そして用いる前に花器全体を水に深くつけ置き、皮面のゆるむ様にして用いるとよい。出来得べくは此の季節には竹器の底に少し水を入れて置くと完全てす。(活けない時)しかし割れる時期は初夏の頃だけて、時候が定まb暑中に入ると温度になれて割れることも少くなります。ごの場合も古い竹の花器は割れないが、新しい竹で作った花器は割れる率が多い様です。別の方法として竹器に金属の中筒を作って置くと割れることが少いし、花器の体裁もよいと思います。なを、新年の花器として青竹.て作った寸筒に若松を入れ、少し意匠をけた形に作った青竹の花器に投入花を入れるのも調和がよく、青竹のかけ花生に柳、白玉つばきの小品などはいかにも新年の花にふさわしい感じがします。ここに竹の花器の図を20種類、掲載しました。いづれも花うつりのよい上品な形のものです。竹器の名と形を覚えて下さい。なお、この図の他にも竹器の類が種々ありますが、その中にも釣舟の花器、二管筒、三管筒、尺八切などよく用いられます。寸筒切(ずんどうぎり)生花橋杭(はしぐい)東雲(しののめ)二重切(にじゅうぎり)一重切(いちぢゆうぎり)橋桂(はしばしら)投入円窓跛鰊手杵(てぎね)鼎(かなえ)鶴首兼卓[;クククi巴!1;hク用ククククク用し車旅(えんそう)(あんこう)生花、投入共(つる<び)(けんしよく)花兎口(かとぐち)投枕(たびまくら)僧(くるまそう)頭陀袋(づだぶくろ)獅子口(しぐち)浅沢(あさざわ)(げんのう)(かたそぎ)以上は風雅な竹器て、趣味のよいものですが、そのうち「かなえ」は中国の古代の鍋の形をうつしたもの。「しののめ」はあんどうの形より。「跛鰊」は魚のあんこうの口を写して。「鶴首」は鶴の首の長さを。「兼卓」は花器の上へ小さい香炉をのせて下に花を入れ卓を兼ねる意。「花兎口」は花頭窓を模して。「浅沢」は水面のの浅きが故に。「立翁」は翁をうつして。それぞれ意匠的な名がつけてある訳です。片削立翁[ii[ぃ入用竹の花器[丁ン日ククククククク(4)

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