テキスト1963
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r\おけい古からお帰りになったら、なるべく早くお花をお活けなさい。そのまま放っておくと、ついめんどくなって、そのままバケツの中へつっこんだままーとります。折角のお花を新鮮なうちに活けて下さい。おけい古日に活けた花は次のおけい古日まで、もっことが理想的なのですが、夏期には中々そうは参りません。しかし手入に依っては3日しおけい古の花を活けかえましよう云うことにな.てす()こんなにしますと、もう一度かもたない花も、4日5日ともたせることが出来るものです。活けたお花を手入れすること、花器の水をとり替えること、それだけ.ても随分違うものです。最初に入れた花器の水は翌日になると、かなり減っています。また、水が濁ってきます。新しい水をさし入れることも必要ですが、二日ほどして花を抜き、花器の中を洗い新しい水をいれて前の花をもう一度活け替えると、気持も新しくなりおけい古のためにも大変よいこと.てす。花を抜いたとき足元を少し水切して、悪い葉をとり去り、分置も少くして活け替えるのです。古いいけばなの模様替えをする訳新しい感じに見られる様になり、花も水揚よく永持ちします。こ。ナまた、そのたびに花型を変えることもよいことです。花器をとり替えて活けると新鮮な感じに見られます活けたお花を大切にする心、これがいけばなの上達のために必要なことなのです。(凡1の盛花)9月2日。おけい古のお花は、はすの実、カーネージョン、大輪菊の3種てしたはすの実は3本ともやや曲線をもった形で副に1本、真に2本を入れ、カーネージョン(白色)3本を長短をつけて胴に入れました。中間の位置に大輪菊1本(淡い紫赤)を少し前へ傾けて挿し、前方低い留の位置には菊の葉が、ふさふさとついてみづみづしい感じです。控は省略してこれは応用花型てす。花器は黒色の陶器の腰高の盛花器ふーです。新鮮なよい感じofお花てす。床釘間に焼目しある木地の薄板に飾りました、)図2の盛花)9月4日。カーネージョソがわるくなったので、とり去いました。花器の水を替え、蓮の実を前の様に靱山にとめ、菊はまだ勢がよいので足もとを水切りして、はすの実の前方へ軽く挿しました。これてお花がよみがえった様に清々として見えます。菊の花がやや大きくなりましぐ屯3の盛花)きりだめと云うのは太い木ものの枝幹を曲げ様とする場合に、鋸目(のこぎりめ)を入れ折り曲げる様にして、格好をよくする方法です。生花の場合に多い方法ですが、瓶花盛花の場合にもすることがあります。晩秋より陽春へかけての材料は、太い木ものを活けることが多い関係上、切りだめが必要、と云う場合が多いです。直径2セソチ程度の木ものになると、手で曲げることが出来ません。鋸目を入れる苔りだめ瓶花盛花の場合は自然のままの枝振りを、なるべくそのまま花器へ安定することが望ましいので、この切りだめを施すことは殆ど少いのですが、時として花器に入る部分が直線のみきであったりすると、少し曲げることが出来れば花器の中へ楽に入れることが出来、活け易くなります。こんな場合に切りだめをするのです。殊に生花は、ためて格好よく作るCす0Jいけばなですから、太いものには切りだめをする場合が多い訳てす。切りだめをする材料は質の柔い木ものに限ります。ぽきりとすぐ折れる様な硬質の木ものは行うことが出来ません。例えば梅、松、桜、椿、さんしゅう、桃、さんざしの様な木は質が柔いから、切りだめが出来るが、楓、梅もどき、南天、木蓮、びわ髯柳、大山連cl様な類は質が硬く切灼だめが出来ませんよく考えて行うことが大切てまた、水揚Qよい木も0,てないと駄目ですを入れるから水揚が悪!‘59ります。細い木ものは花鋏で切い込んで切りきづを入れその埠所からためますが、太いも。は鋸目を入れその切れ目に木片(こみ)をさし込むいです。水揚のよい木ものは%まて材料び質を切bきづA ノヽヌ、キクカーネージョンc

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