テキスト1963
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JJCbるJジョウウィンドウのいけばなについて考えて見よう。私達が町をそぞろ歩きするうち、ふと足を釘つけされる様な美しいウインドウを見ることがある。そして今度は更に近よって商品を一っ―つながめる。もし、そのウィンドウにいけばなが飾られてあったならば、なんとなく好感のもたれるもりてある。さて、好感がもたれるとは云ったもQ叉若しそれがつまらない趣味〇悪いいけ花てあったり、す.てに枯れがれとした様なわびしい花てあったならば、がっかりすることは間遥いないし私は商売には素人ではあるが、一体、ウインドウとは何のために存在するのかを考えて見そ店0特長び、ある商品を数多く並べる少くポイントを小さくして代表的な商品を並べを美術的な装飾をして人目を引く。ウイソドウと店内の区別をなくして店内かそのままウインドウとなっている店もある。いつれにしても商店の最も大切な協所てあろう。そしてそれが売上につながる。りあくまて商品との結びつきのあウイソドウにいけ花を飾ることはこの場合には単なる装飾のいけばなてはなくて、その商店の、商品の引立役としてのいけばなであるごとが第一に必要な考え方であろうこの場合、花を活ける人はいけ花だけのことを考えて、ウインドウの目的に添うことを忘れてはならない訳である。また、店主もいけばなを飾る場合には商品との調和(花器、花材、色調、趣味考案)のよくとれたお花を飾ることが大切てある。店に依ってはウインドウのいけばなは単なる装飾程度に軽く考えている店もある様だが、それは、ウインドウの真実の美しさや、魅力ある店の眼を作ることとならないであろう。いけばなだけが巧くても意味がなるいけ花を作ること、殊に、最も美しい趣味釘よい、新しいアイデアのある、しかも鮮度°新しいお花を飾りたいも隻てあるウインドウを花道家に活けさせて経費は一切出ざないが、そ釘代り花道家のけい古場°宣伝札を立てさせましよう—と云う様なお店には、どんな意味に於ても.いい店はない反対に数大切なウインドウの空間をそんな雑事に使うべきてはない。また活ける人も、その様に大切に考えて活けねばならないし、萎れた花を活けておくのならむしろ、花はない方がより近頃、ポリエチレソ造花が盛んに使われているが、これも色と品種を選んで美術的に使って欲しいもび・.てある。ウインドウにもいろいろ種類がある。百貨店のウイソドウの様に一室と云える程の広いものもあるし、商品を並べるにも苦心を要する狭いのもあるが、その中て大別して、1、前面のガラスの開閉てきるもの2、固定したウインドウガラスで開閉出来ないもの。この2種であるが、例えば百貨店などの場合は、ウイソドウと云っても中々広くいけばなはその一室5中.て作品を作る訳てあるがこの塙合、実際の花形は、ウインドウの外(つまり歩道)から見てよい調子でなくてはならないから、街路の人達の眼の高さや見る位置をよく考えて、ウインドウ内切いけ花の位置を定めな2 いと、出来上ってから、裏ばかりが見えて失敗することがある。殊に百貨店は閉店後に挿花する場合、ウイソドウの中からガラス一枚の歩道まで、少くとも百メーター位(裏から通りへ出てウイソドウの正面へ廻る)はあるから、作品の途中.て見ることが出来ない。普通の商店のウイソドウにしてもこれと同じ.て、通行者か眼の高さを考えて花の高さや、見る位置を定めて置かないと、中々うまく行かないものてある。こ¢‘辺が普通のいけ花と異るところだが、引き返いになっているガラス戸(外から開閉出来る)のウインドウには、花は至って活け易いが、これ認翠た丁度まん中にガラスの断面が見えて、いけ花のためには困る場合があ-・・・・"遍榊,i"「,,昨9ん"ciirr>mfril;,,論・・--・----・・・・・・I i, • 駅`}`タヽ~竺ぐ,・マ, 二, ;'; _ ・ "' f -• ; な;ウイン·"-"~ ・・--,...._女:'\"""ゞ........No. 2 京都四条大和銀行地下鉄入口ドウのいけばなNo.1 京都大丸④ 作品・3桑原専渓

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