テキスト1963
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k-f•も2, (女郎花・桔梗)オミナエジと読む。オミナメジと云ってもより俗にオソナメジとも云われるオトコメジ、キンレイカ(ハクサソオミナエジ)もこの種属に入る。夏から秋へかけての花て、秋の七草のうちの代表的な花てあることは御承知の通り。「なまめき立てるおみなめし」「名を聞いてだに偕老を契る」などと古い物語に出て来る花てある。女郎花に白キキヨウを配合して、投入とした。花器は四角型の斑竹(はんちく)で、「橋ぐい」と云う切り方の筒である。白竹の籠とか竹の花器は自然趣味のさっばりとした感じの夏りしい花器てある。重苦しい材料は調和しないが、女郎花やすすき、なてしこ、りんどうの様な野趣のある材料にはぴったりする花器.てある。竹器は古くなれた花器もよいが、ごの写真に見る様に新しく切った竹も新鮮.て感じがよい。竹器のことであるから、重い感じの材料は調和が悪く、軽くやさしい惑じの材料を選ぶのがよい。例えば、リーガルリリー、夏はぜこんな材料が調和すると思っ。床の間に黒い塗板をしいて飾る。(活け方)女郎花4本、白桔梗4本の材料で投入を作った。留め方は女郎花にも桔梗にも細い竹の丁字留をかけて留女郎花がんびすすき小おにゆり夏のかきつばたらぼしかゆう朝顔めてある。(凡1)は女郎花を副の長い形(副主型)に、副、真、胴の順序に少し左前斜に傾けて入れる。この場合に足もとの葉を美しく整理して花器の中へ葉を入れない様にする。図2)は桔梗を胴の位置、左の方へ出る様に3本長短をとって入れる。(ふ3)後方深く控の位置に女郎花1本を入れ、右前斜の留の位置に桔梗1本を入れ足もとをととのえる。(注意)この投入て特に注意することは、水ぎわの美しさを作ることである。竹器はどの場合にも切り口がすっきりと見える様に作ることが、上手な活け方であっで、壺の花器以上に美しい足もとの技巧を要する。●ぎようと●きもの●いけばな祇園まつりのお囃子が賑やかな古都の大路は、今、これも伝統的な産業の一っである京呉服の展示発表会でより一層の拍車をかけています。烏丸四条にある老舗「丸紅」でも恒例の「美展」で、きもの三千点の出品が美を競っていますが、この会場構成と装飾作品を桑原完商が担当して“美の整調のかがやき“というタイトルで制作しました。約四百坪の会場に大小とりまぜ、五十作の造形作品が光彩を与えています。クしク白⑥ オミナエシ(カノコサウ科)オトコェシ(カノコサウ科)No. 3 おみなえし・ききようの作り方投入(増訂草木図説より索引)邦内普ク諸洲二産シ又樺太二見}い国外二在テハ朝鮮,支那,ダッタン,黒竜江地方等ノ諸地二生ズ(牧野)本種ハ普ク諸洲二生ズ,国外ニ在テハ朝鮮,誼二支那二産ス,而シテ中部支那二在テハ之ヲ薬用二供スト云ウ(牧野)No. 2 No. 1 クク萄J

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