テキスト1963
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ススキ,.:'≫1 し・・・・・・る。アテチョークは洋種のあざみ、交譲木(こうじようぼく)は(ゆづりは)のことで、新葉が生長してから古葉が落ちるの.てこの名がある年の飾りものに使う木の葉であるが、このごろは新葉も堅まり新緑の色も美しくすがすがしい感じがすアテチョークは紫系統の大きい花に褐色の年汚(がく)がしっかりと強い雄大な感じの花である。新葉はな<緑褐色の枯々とした茎を見るだけなので、足もとに緑のゆづり葉をあしらって配色をつくった。強い花材に、しっかりとした樹葉を添えて形の上にも色調の上にも釣合のとれた配合をした。花器は土器様式の花瓶て、黄褐色のどっしりとした花器を選んだ。アテチョークは草花であっても、重量があるから、しっかりとした丁字留をかけて留めてある。花型は左右へひろがった対照型て右方を副に見たてて、少し長くさし出し左方はやや短く作った。中央に低い真を入れ、その前方みづぎわと後方に低く控を入れ足もとをととのえた。どっしりとした中に南国的な情緒のある瓶花.てある。広い洋室の飾り花として、また商店の店内装飾とかウイソドウの花として適当.てあろぅ>第一、日持のよい花.てもあることも夏の瓶花として適していると思うのである。夏の花は清爽な感じか淡泊なものを選んて活けることが普通であるが、また、反対にこの瓶花の様に夏の太陽を思わせる様な、エネルギッジュな花を活けて飾るのも面白い行き方だと思っ。例えば.濃紅色紫色U新tのグラジオラスを10本ばかり盛り込んて飾花とする)ダリアい大輪咲を丸く壺に盛り込ん.て、油絵の様な強い色彩美を、或はひまわりの大輪咲を10本ばかり低く首だけ水盤に盛り込だ盛花。この様な花も夏のいけ花の特徴のある活け方と云えよう。アテチョーク、ゆつりはの瓶花と反対の趣味の花が、この盛花である。すすきは早生種の尾花て葉は用いていないcしらぼしかゆう花2本葉2枚、を配合しつとめて軽快な感じに仕上げてある。夏のいけばなは、普通の場合はこの様な淡泊な趣味のものがよいだろう。この盛花には夏から早秋の感じが一ばいただよっているが、そ5中に明るい近代的ないけばなの気持がしらぽしかゆうすすき尾花ジラ,` ••• ボ,ジカ ユ.. ウきを1本前へ傾けて挿した。流れている。花器はしんしや(濃赤に紫色)の静かな感じの陶器て、ひろがりのある花器の形に調子をあわせて、花型もひろやかな調子に作ってある。中央に立つかゆうとすすきの真、左方へ長く出た葉は副、右方のかゆうの花は中間、胴と留を兼ねてすすこの楊合、水ぎわをすかせて活けるのもよいが、写真.ては、かゆうの葉の部分を以っ.て株もとをかくしている。ここの技巧もこの盛花Cl大切な部分である。(応用花型)アテチョーク交譲木アテチョーク交譲木④ 盛夏の花2題

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