テキスト1963
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,9、,.~、アキタプキデソドロビユームアキタブキキキヨウパソヂーあきたふきは四月頃より秋にかけて植生する。普通のふきとは少し形も違い葉もしっかりしている。東北地方の特産て大きいもいほ傘ほどもあると云う。京都地方.ては地質気候の関係からそれ程、大きくならない様である。これは、野菜として作られる訳だが風雅な姿をしているのヤ`いけばな材料としても中々面白い感じが作れる。葉軸oJしっかりしていること、形と色が上品てあること、これが特徴なのだが水揚はよくない。しかし手入をすると二三日は大丈夫もてるし、見節柄、青々として気持のよい材料である。多年生の植物.て一株根をおろすと年ごとにひろがって行く。蓮や河骨を活けることを思うと明るさもあるし、新鮮な感解のある材である。1と2の作品は花展出品の瓶花て、3は家庭のいけばなとして数日前に活けた。ー、あきたぷき、デンドロピュームパンジー花器はしんしやの陶器て高さ40セソチ程度、紅と紫の交った深い色をもっている。板は銀色紙装の丸板。花展出品なの.てやや大型の瓶花だが緑のふきの葉がみづみづしく、それへあしらった白紫色のデンドロビュームの花のかたまりと、パンヂーの黄と紫が明る<上品なまとまりをあきたぶき見せている。パンヂーは葉かげや左方から見えるすそもとに、かなり多量に入っている。2、あきたぷき、アンスリーム花器はコバルト色系統のトルコ青の扁壺(へんこー扁平な形の壺)である。ふきの葉を3枚、アンスリームは真紅の大乾を3本入れてある、(造花てはない。造花ては品格が出ない)たっぷりした緑と、同色系の青い壺、それに真紅の花の配合はきわだって美しい。これも花展出品の作品て花台も鉄線て作った新しい考案のもの。モダン頷のいけばなと云うところです。3、あきたぷき、ききよう花瓶は朱色の明るい色調、少し黒色の上ぐすりを交えた手附花瓶てす。これにふきの葉3枚、桔梗3本を挿けた。ふきの緑と花器の深い朱色が調和して美しい。桔梗も落着のある紫を加えてこの瓶花は明る<鮮麗會てある。花型も普通の大きさで家庭の花として適当であろう。以上、ふきの瓶花を3作並べて見た。あまり手に入らない材料だが庭に栽培して活けるのも楽しい趣味てあろう。, .な‘No. 3 No. 2 花材と花器の色調をよく考えて見て下さいNo. ー

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