濃い紫色のてっせん2本とかんぞうの葉を小量あしらった籠の盛花である。花器は果もの盛の平籠て、郎山を仕組んだ金属の容器を落しに用いてある。目もさめる様な美しい紫色い花、緑の葉、籠の白竹が色彩的に調和して鮮麗な佳作となった。かんぞうの軽やかな曲線をあしらってアクセントをつけた。寵の花はどの場合でも花型ざんぐりと活け、堅い感じの形姫かんぞうの葉材は用いないのが普通だが、このかはよくない。自然風に風雅な味わいに活けるのが、籠の調子である。従って基本型をはなれてのどかな形に活ける。さらりとした軽く美しい姿がよい。てっせんは紫花のもの、淡紫の花、白花など種類があるが紫がことに美しい。古典的な味わいのある日本の花で普通は細い竹の枝に蔓を巻かせて栽培されているのて、活けるときも竹につけたまま、ともに活ける。ごの写真の盛花も竹にからんだままに挿してある。この様な大輪の花、広葉の材料は一種．て治けることが多く、根メの花んぞうの葉の様な細葉のやさしい葉をあしらうのも調和のよいものである。他の材料．ても細い枝ものや、すすきの様な細い葉ものには葉、桔梗・ダリア・バラの様な大輪咲の花か葉の多いずそもとの賑かな材料が調和がよく活け易い配‘宜てある。細い蔓草には寄りかかる竹又は細い木の技を用いるが、ごの勘合は風雅にやさしい惑じのものを選んて使うe淡紫色の大きい花頭をもった新種のリークボールである。たけしまゆりは緑に黄色を加えて咲き、葉は輪生にまる＜段々に重ってつく。リークボールを直立させて少し前ヘ傾けて挿したる様にたけしまゆりの直立した形を選んで配合したのだが、立体の花材を特に意識して作った瓶花てある。直立した材科に曲線のある材料をあしらうのは晋迪の行き万である。また、このリークボールの様な材料に（梧梗、ささ百台など複雑な形のもりをあしらうのが晋通の考え方である。勿論、そんな配合も思くはないが、この写真の瓶花は特に直上する形を強詢して、そこに面白さを出うと賦みた作品と云える。色彩を考えて見るとリークボールの淡紫と花軸の白、緑たけしま百合リークボールたけしまゆりの緑と小量の黄色、花器は黄土色に黒の上ぐすりをくまどった新しい形の花瓶。これらの配合がこの瓶花に変った味わいを作り出している。写真ては背が高すぎる様にも見えるが実際には材料が軽い感じなのでこれなりによくバラソスがとれている。花器は三つ足の花瓶てある。普通の場合は三つ足の花器は一本を前に用い、二本の足ん＾後方にする。この直線に調和すかし、区として花の調子に依っては二本足を前にしてもよいcごの瓶花の塙合には、リークボールの強い一本の直線が立っているので、花器の足は二本を前に置いた方が形がよい。リークボールを2本用いると形が重苦しくなって、この瓶花の明るさがなくなり平凡な惑じになってしまう。たけしまゆりは中間に高く一本挿し、後方深く控、前方低く領けて留を入れた。の作品て時としてこんな味わいの瓶花も面白いものである。花賃花器、花型とも奇抜な調子tこ 最'>近はガラス器の種類もふえて来ガラス器のジーズンになって来て、形や色の変ったものが沢山見られる様になった。まっ黒のものや透明てないものは普通の陶器と同じ様に四季を通じて用いるごとが出来るし、ガラス器は夏の花器と云えない様になった。しかし、透明のガラス器や、淡青色、淡黄色、白色の半透明のものは冷やかな感じがするのでこれは欠季には使いにくい。やはり夏の花器てある。百貨店へ行くとガラス器の色やデザイソの変ったものが沢山並んでいる。これぶ陶器と同じ様にいい感じのものもあるが俗っぽい形や色、無駄な装飾図案のあるものが多くそのまき見る燐合にはよいが、花を活けて謁和する程度のものは少い。ガラス器はさっぱりとした感じが望まれる夏の花器であることを忘れて作っているらしい。形さえ作れるなればどんな形ても作ろうとする様であり、色も同案も使うことを考えない様なものが殆ど多い産の規格品．てあるから仕方がないが、購買者の側の私達からは見るのも嫌な花器と云うことになる。ガラス器屯廂器と同じ様に小細工のないさっばりとした意匠のものが好ましい。透明の普通のガラス器、色があっても薄い水色のもの、或は2 つCUし大昌製ガラス器てせん
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