テキスト1963
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って、ごれは感じも明る<新しい感覚の花.てす。九月頃ま.て咲く晩種て切花として最も水揚のよい種類.てあります。すいれんの活け方について考えて見ましよう。睡蓮が池て咲いているのを見ると、葉は水面に低てひろがり、また大部分は水に浮いています。花も低く咲き水面から少し登る程度です。いけばなに活ける睡蓮もこの自然の姿の様に活ける訳てす。水面に低く葉を挿し或は水面に浮かせて形9点芹ります。普通のいけばなは立体的に形を作りますが、すいれんの場合は水面の上に絵を描く様に平面的に考えて活けると、その感じが出ます。花も葉も勉山に挿して留めて置くこと。花は水の上に四、五センチほど登る程度に低く活けます。(写真参照)花器は水盤のやや深い程度のものがよく、10センチ位の深さのある水盤が理想的です。この程度だと葉を水面に浮かせる場合に形よく浮きます。浅い水盤には活けにくく水揚の点からも深みのある水盤を選びます。活け上った場合も深い花器はすいれんらしい感じが出来るものです。20センチも深さのある鉢にすいれんを活ける場合に、葉をずっと水の中に沈めて挿すごとがあります。盛花には清涼な感じがしてよいものです。水面に二三枚葉を浮かせ水中に二枚ほど沈めて挿すと云った行き方は変った感じが出来ます。すいれんに配合する材料は(例)雪柳の青葉浜荻・ふといあじさい姫百合、しだ以上の材料がよく調和します。写真は、野草(こばん草と俗に云う)にすいれんの花2本、葉2枚の盛花です。この盛花は右勝手ですが、真、副、胴のこばん草の位置が普通とは変っています。真が左へかぶ灼胴の位置も右へ張り出して変った調子の置き方をしています。すいれんの葉2枚、水に浮かせてあり、一枚は水に没して後方へ出ています。花器は黒色の薄端様式の水盤て、上の皿ま.て水が入っています。軽やかな感じの配合で初夏にふさわしいもの.てす。(水揚、花器の中へ結品みようばんを小量投入して溶解させると水揚のために効果がある)かすみ草青楓花菖蒲玉しだ笹百合

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