テキスト1963
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同9度、6月に作った瓶花だが、材料はこの作品は会場出品作であるし丁緑の木を5種あつめてその中に、枇杷の実の淡黄が点々と見互てアクセントをつけている。五色杉は緑青色でさっま杉と同様な色て新葉が美しい。山梨は白緑.てやや黄ばん.ている。びわの葉は古葉と新葉とが入り交っており、中央C、沈みの部分に椿の濃緑が深く入っている。この作品は樹々の新緑を集めて、緑の葉の同色系統の色の中に絵画的な色の配列を考えた作品であって、6月の季節感をねらった作品と云える。花を用いずと木の葉だけで美しい瓶花を作ろうと考えた訳てある。花型は左右均整の対照型て復雑な枝葉の形と色彩を調和させたもの。やつで、五色杉、びわ、山梨、つばきほうの木0葉は黄緑、ぎぼうしい”葉は濃い緑、こrグニつの緑の同色配合てあ灸季節が暑くなると花もなにかさっばりとしたもいがよいーと思っことがある>そんな時にこか様な盛花はどうてあろうと云う例てあ杢花を用いず緑か葉と褐色の木かみき.花器G淡い褐色い配合さっぱりしすぎていると思っ方は先つ活けて御覧なさい。面白いもかだなあと気附かれるに遥いない。作例・4ほうの木、ぎぽうし黄緑と猥緑とい去って)などよい調和だろう。こ釘盛花は中心になるほう釘木が殆ど同じ高さ.て横に並ん.ているしこC、様な彬を並列花型と云う;横に並列するEないだが.そ2中に少し前方へも.絞元へも枝葉を出す->写真を見ると後方へ葉が2枚出ているが、その他は殆ど並列している花型てあ合右方の水ぎわに美しい枝の線があらわに見えている。この様に水際の美しいも3は、かくす必要もないし、またそれをより以十きれいに見せることが上手な技巧てある>並列花型を作るには.写襄の様な横長の花器を使うとよく調和するし、また活けやすい。るcもよい;例えば青梅Q実盆言こoJ二種にもう一種.材料を加え少い時期であり三月四月に比較して上るのが普通である。そして六月は花材の種類が多く値が下り、そのまま、七月へもって行く。今年はこの常識が常識通り行かないのだが、これは自然現象5わざわいと経済騰勢の影響が加っているらしい。花の相燭は案外、敏感なもので、例忍ば五月の第2日曜曰.母の日にはカーネージョンの値段がほぼ平日の倍になる>ニ三且即に一本二十五円の同じカーネージョンが母の日には五十円程度になる。四季を通じて何的ても出はじめの材料は五割位高く、同じ品が一凋間位て普通に値下りする。品はむしろ値下りした頃の方が花も美しくなり色も増している。例えば六月の山百合の様なものも同様.てある。お稽古花は出かけの初花ばかりを漁ると何時も高いものを買う理窟になるがら、一週日待って買つのが賢明であろ。花菖蒲、かきつばた、すべて同じことが云える。一級品、二級品、三級品などの区別がある。例えば名前は同じしやくしやくであっても、一級品と二級品と品質が違っ。悪い品は結局、損で、数少くともよい材料を買うのがとくと云うことになる。花の取合せも難しいが、い方も中々難しいものである。材料の買③ 作例.3 緑の多数交色色配合

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