テキスト1963
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.. 5 U、ぞU, 第2の作(写真N02)材料毛糸編針、絹製の胸飾2個、材料板のはし切れを30個ほど用意する。柔い日本紙、洋紙、泥絵具、新聞紙のきれ大きさ高さ40センチ、奥行25センチこの作品は鬼面の復雑な形を新しい組み合せに依って表現する。鬼面を作ると云う考王方から出発してもそれらしい形になってはいけない。また漠然とそれらしい形に作ることも必要てある。ここにとり上げ方の程度がある。要は新しい木の組み合せ方、色の変った配合に注意が要る。(板を切り釘デ打ち合せとめる。板の厚さ、大きさも変化のあるのがよい)形が出来上ったら日本紙、洋紙をまぜて全面にはりつける。色調は紺、青、朱、黄土などを木の平面や断面に色を変えて塗る。きれいごとなく、ざらざらとした感じに塗る。最後に全体に白色の淡い絵具を塗る。さびた感じになり、作品が落着く。最後に、新聞紙を手でちぎり、小片を適当の場所にはりつける。作品の目標手芸材料と紙て、花道の立花の形を作る。セロファン紙片、ろうそく立大きさ高さ40センチ、奥行15セソチこの作品は婦人用具を利用して、小品ながら美しい感じのするオブゼ.て、中心にある釘を利吊して、それー、エ.てある。花器の役目をしているのは木で作った民芸風のろうそく立に竹の編針を6本立て、それに青色のセロハン紙を花{>形の様に破ってつけた。薄い絹て乍った了クセサリー(淡紫色)花を左方、)前〈つけた。た、よくまとまった美しい感じの装これは古い立花ご.形を写して作っ飾オプゼエてある。白色レーースの瓶敷の上に置いた。以上、二つの作品をお目にかけましたが、こんなに考えれば皆様の家庭の中にオプゼ工に作れる材料が、沢山あるに違いないと思います。一二時間て作れる簡単なオブゼ工を作って装飾になさるとよいと思います。早速、作って御覧なさい。お花の前て花を活けないごと、花を一っ活けて更にもう一っ活けると云う場合、す.てに活けてある花を前にして活けると花が重なっていいお花が入りません別の場所で活けることです。2、花はま正面て見るもの、他の方の花を拝見するとき、ななめから拝見する人があり苓冗姿は中々いいの.てすが、真面目な態遠てはありません。必ず正前から見る。3、花器の中へ必ず水を入れてから活けること。4、のりものの中てはお花柘行俄よく持つこと。お稽古を休む時は必ず前日に先生へ通知することが礼俄てす。お稽古日の注意ここに掲げた二つの写真は温室の洋花を一種挿にした小品花てある。小品花は形は小さいが引き立つ花を入れることが大切てあり、花型は極く単純にただすっと手してある様に技巧の見えないのがよい。小さい花だが、その形、色など引きしまった中に、趣味のよいなんとなく引きつけられる様な、味のある作品、これが大切てある。ただ小いだけては意味がない。小粒だがぴりっとした味が欲しい訳てある。そんな点を考えつつこの二つの小品花を挿けた。春になると温室の洋花が沢山出てくるが、一種挿にすると引立つ材料が多い。温室の花は小さく色の強い花があるから、この季節には明る<すっきりとした小品花が作れる。気のきいた意匠のよい取合せをすること。花器をよく選択することが大切てある。小品花・2題ー、\、{^"9, fi;IA 1,ー4, 花てあるを2本、わざと花の頭をチューリップ小さい花器は大体において口もとが小さい。従って丁字留をかけることも出来ないし、その必要もない。そのまますっと活して凋子をつける。簡単である様てまた難しいところもある。この写真は淡紅のチューリップ揃えて描したが二つ首を並べたとごろに面白い形を出さうと考えたのである。勿論、基本のことは考えずに花の引き立つ様に活ける。葉は後方、前方へ形よく出る様に考え、全体のバランスを葉で作る様にする。写真ではまっすぐに見えるが少し前へ傾いている。花器はいんべ焼の新しい形の洵器て褐色に渋い白色が浮き出している。単純て明るい感じの小品淡い紫色のフリーヂヤ。花器は白い上ぐすりのかかった新しい様式の陶器、紫と白の配色が美しく上品.てある。フリーヂヤは2本、細い口につっ込む様に挿してあるがその中に花の高さや葉の配置、つぼみの位置などについて考えてある。細い葉だが右方の短い葉と左方の長い葉の対照に依って花形が作られている。これもかなり前方へ傾いているがフリーヂヤは葉をとらないで、ついているそのまま5形て、格好よく花器におさめるのが一寸むつかしい。花をぐるぐるまわして格好のよいところを見定めて安定させる。小品花のしやれた味を出そうと思うと気のきいたよい花器が欲しい。花の色と形、花器の色と形とが巧く結ばれて―つの味わいが生れる。ぴたっと来る調和が欲しい。2 フリーヂヤ□;i いんべ焼でも近頃はこんな明るい花器もある。(1) (3) (3) (2) (3) (2)

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