テキスト1963
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竹は10月より2月頃までの秋冬の季節が一ばん水揚のよい時期てある。また葉色も美しい。写頁の竹は孟宗竹の枝葉切しまりのあるものを選ん.て無駄な長い枝を切りはらい全体をまとまった形にして、その後、花器に入れたしは上方3.4センチのところにある様に切ると格好よく見られる。水仙、ばら(紅色)を狼メにつけた。花器は辰砂ャ)の鉢.て濃い紫と赤が交っている。この盛花はやや大ぶりな形のもむで写にには色が出ないの.て引き立たないが、色の美しい盛花てある。こ包程度にしまった竹似少いもの.て、ごの盛花は材料集めの点.てむつかしいが農村o方なればたやすいごとと思っ。花器Q底に砂を入れ平にして飼山Q大きいも0を入れそれに留めてあるし水仙2本を左右に入れ、ばら2本を胴と控に入れだ広間°床に調和のよい盛花で、新年の花としても適当てあぞ竹は用いる三日ほど前に切り足もとを熱湯て煮き風のあたらぬ塙所に保存して置く。不用な枝をとり去って活ける。孟宗竹、水仙、竹のみき⑦ふC、ソソソ水仙とばらは盛花に調和のよい材料である。この二種で普通の水盤に入れると感じのよい盛花が出来る。今月は竹に関係ある盛花瓶花を四題作って掲載することとなったので、水仙ばらの竹器の投入を作って見た。白竹の株もとの切れはしを利用して花器としたが、やや小品ながらあっさりとした瓶花となった)花器②中に籾山を入れそれに留めてある。前号に書いておいたが、いけ花材料は分量が少くと*のよい材料を買って活けること、と云うのは丁度この写真の様ないけ花びことてある、御覧になる通り水仙もばらも新鮮なよい材料である。少量ながらすっきりしている。技巧的には簡単だが出来上いは引き立つ花となる。手の込んだ花を活けるのは復雑な形の勉強になるが、またこの様な淡白な趣味の花もよいものである。さらりとした花葉のさばき方。空間を美しく作ること。すっきiIノとした色彩。こんな点に注意して活ける。類例配合赤せんりよう一種チューリップ一種この竹器に以上の様な花材もよく調和する.てあろう。別稿「竹の花器」の中に浅沢と云う竹器が寸法が低いがごれとよく似ている。水仙、チューリップ一種スカジ百合一種白一文字菊一種バラ玉シダ水仙紅山菊アイリス紅山菊水仙紅椿アイリス白椿るに過ぎないが、「鑑賞」の場合は少し意味が深くなって、作品を見てそれを考え、批判する意味が加わって来る。芙術を見る場合は鑑賞であるが、景色を見たり、その他気軽に見る場合は観賞て事たりる訳である。この号の原稿にも芸術なものは対しては「鑑賞」の字を使い、「観賞果」の様にそれ程の深い意味のなしものには観賞の字を用いた。これはきれいだとか、あれは美しいとかよく云われる。これもよく似た言葉だが、この二つは大分意味の違う言葉てある。「きれい」と云うのは外面的なきれいさを指す言葉て、ぱっと見てきれいだなと見弓る様な↓:のへの言葉。内容の乏しい「きれいごと」と云った感じの意味です。「美しい」と云うのは、そのものの外面と共に内部にある深い味わい、技術の深さ、うける感動、そんな内面的な美。芸術作品の内部にある美しさを指して云う言葉てす。例えば外面が濁った様な絵ても、その濁った色の中に技術と作意がひらめき、その作品から深い感銘を受ける様な作品は美しい作品と云える訳です。外面も美しく深い内容のある作品は、勿論、美しいと云えます。きれい・美しいiらCばらヽ'いU\(7)

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