1962
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瓶花10月中でも活けられる材料である。実、ツルは緑と褐色が交っている。花器は線条のある渋い緑の緑花器てある。のだが頭が重くて中々いけにくい。この写真[の様に垂れて重いのは下につけて安定させれば格好よくおさまる。またつるを竹などにからませて活けてもよい。ごれとよく似た材料で山藤の実があるが、なたまめの方が奇抜.て野趣がある。この写真の花型は基本型を考えない自由な花型て左の豆は前斜に右の豆とツルは後方へ出てななめの姿勢てある。もし軽いツルがあればダリアの前方へ重ねる様に出し、ふかみのある花型となる。底がまるくなっているので砂を入れ籾山を安定させた。の盛花てある。花器は淡い褐色の土器様式盛花器。この盛花は明る<美しい色彩である。花型は右勝手の副主型。左方低く挿してあるけいとうの補助枝。中央の白色ダリアの胴゜中間の白。留と控の緑の葉。中央黒ダリアの前置。など楽な感じの中に基本花型に入っている。可愛りしいジュニア向きの盛花と云ったところ。すぐ花器に活ける。けいとうは根もとを水切りして薄荷油をうすめた液に根もとをつけてすぐ花器に活ける。ダリアもけいとうも新鮮でないとこの感じは出ない。ダリアは紫赤の強い色。なたまめは緑のなた豆は畑て栽培した材料て面白い姿のもその後にダリアが見える様にすると一層黄けいとう4本。ダリア白2本。黒赤1本以上の4作は9月下旬に撮影した作品だがダリアは水切りをして根もとを酢につけてである。例えば陶器の花器て底が三角状になってせまい時に細山が置きにくいからその安定のために砂を入れ水平にして飯山を安定させる。籠のおとしの太いものを使うとき靱山を入れることがあるが底が平面でない時に砂を入れて安定させる。同時に重くすることも考弓る。古い生花て砂を使うのは意匠的て装飾的であり、新しいいけばなにはいけ易くするために砂を利用する訳.て、これは工作上の利用であって全く現実的てある。いづれの場合にもいけばなを美しく作るために必要の考案ていいことなのだが、一っは風流意匠に重点を置き‘―つの場合は作品を完全に作るための造型上の材料として砂を使おうとする。近頃は古い花道も新しい花道も共に盛に行われて居ることてもあり、どの方法でもいい作品を作ればいいのだが、この二つの考えは前代と近代との花道の推移を説明していると思う。庭の装飾にして作られた燈寵と、新らしい照明具としての屋外灯、同じ照明具の用途はあっても―つは装飾的であり―つは機能に重点を置く。何れにもその時代に相応する必要性がある訳である。凸守凸守凸守令守⑥ 盛花けいとうダリアなたまめダリア戸-・

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