1962
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(1(2(3(4(5(6(7(8(9花手前(はなてまえ)と云うのは来客に花を活けてお見せする礼式のことです。お茶のお手前の様なものですが、花手前はその中に順序よく上品な態度.てお花を活けることを教え、伝統的な花盆(かぼん)水次の扱い方や、いけ花拝見の仕方なども教えています。部屋は六畳又は八畳が適(11)床の間へ行き、床の当であります桑原緋沙桑原章子花手前順序入席の前に床の間に花台又は薄板を置く。座敷の中央のたたみ(イ)に花台と花器をそなえて置く。生花、盛花、投入いづれにてもよい。客が着席すると亭主が出、着座(ホ)して挨拶し、それより花手前が始ります。運びの人は花盆を持ち出。(口)の位置へ置く。花盆の中に花、花鋏、花巾、くばり木など必要なものを仕組んである。次に盆に水つぎ(花巾をふたの上にのせ)を持ち出。(ハ)の位置へ置きます。運びの人は(へ)の位置へ座し控える。(ホ)の亭主立ち(-_)の位置へ座し、少しひざを右方〈にじらせ、右手にて水つぎとり、左手ふたの上のふきんをとって、正へ向き、ふきん水つぎの口もとをうけて花器に水を注ぐ(10)運びの人、立ち(-ー)水つぎ(ハ)の位置へ返し花巾も水つぎの上へ置く。正へ向き花鋏とり花盆の手近のふちへかけて静かに挿花を始める。枝葉を切る時は花盆の上で切り落す。花器に立てた花の葉や枝を切るときは、左手にてその部分を持ち切る。飛ばしていけない。活け終って両手かる<つき花を見あらため。右へにじり廻って水つぎを右手にてとり、左手花巾とり口元をうけて、正へ向き花器に水を足す。水つぎ盆へかえし、花巾右手にうつし、花台の前方を一度、かる<ふき水つぎの上へ返す。花を見あらため花盆の内外の切枝、葉など拾い花盆に入れ花盆の中を整とんして立つ。(ホ)の常座に戻り座す。の位置に座しかる<両手つき花を拝見して、少しにじり寄り花器両手に持ち静かに立つ。(12)床の前を立ち(-ー)の位置へ(13)正客、次客へ挨拶して立ち、間の花台又は薄板の上へ花を飾り付け、少しにじり下って一礼する。ななめに座し、水つぎ(盆とも)もち立ち、次の間へ運ぶ。又た出。花盆を両手にてささげ立ち次の間へ運ぶ。又た出。花台をもち次の間へ運ぶ。運び終って(へ)の位置へ座し、亭主と運びの人ともに礼をする。床前へ行き座し一礼の後ち静かに拝見し、終って軽く礼をして元へ戻る。次客より同意にて拝見する。拝見終って総礼して終る。なを、新年の花手前式には、生花投入ともに青竹寸筒て活けることとなっております。献花式とは神前仏前に活花をお供えする時の俄式てす。桑原専慶流.ては昔から儀式が定って居ります。花手前とよく似た手順て行いますが、花を活ける人を奉仕者、お運びの人を待者と云います。服装は奉仕者、待者とも紋服袴の上に格衣(かくえ)と云う古典的な衣裳を著て行います。奉仕者は烏帽子、待者は風折烏帽子をかぶります。花盆、水指とも白木造の新しいものを用い、花器は青竹寸筒を真塗の薄板に置き、花は春なれば梅桃桜などの花木もの、秋にぱ黄菊白菊などの大輪の花を活けます。生花を活けることと定っており、根メの花を添えることもあります。一瓶献花の時もあり、奉仕者二名待者二名で対瓶を活けることもあります。活け方は特に変っていて昔からの伝統.て献花の際には始めより終りま.て右手だけで花を挿して行きます。水指のとき花を切るとき横くばりを入れるとき等は左手を用いますが、花をくばり木に挿し重ねて行くのは右手だけで行います。これは晴れがましい儀式の席であるだけに難かしいことですが、特にこの様に定められてあるのは、奉仕者が精神を集中して絶体の境地て献花奉仕をするために定められた形式なの.てあります。花手前式献花式)))d))))))(6) 0 ロ旦ィ゜ハ◎ビ三目戸゜00 ゜I 床G

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