出品記録

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2002年11月10日
京都新世代いけばな展2002後期展

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 「京都新世代いけばな展」の後期展がはじまりました。


 桑原専慶流の若手男性二人が出品しています。

 前期とはガラッと雰囲気が変わり、花の命と水を自由な発想で見せてくれています。

 小泉慶哉さんは透明のオーバーオール(服のスタイル)と透明のシャツに、600本の薔薇の花を詰めた作品。

 花が呼吸して、透明のビニールの内側に水滴がついていきます。

 透明の服は圧手のビニールからつくった、手作りです。


 秦慶久さんは柿の葉の氷固め。

 氷が溶けはじめると、台に開けられた穴から、溶けた水が滴り落ちて下の器に溜まっていきます。

 柿の葉は、この季節にとっても美しく紅葉しますが、いけばなではすぐに萎れてしまうのでなかなかその美しさを生かすことができません。

 今回、氷に柿の葉の紅葉を閉じこめることで、山の自然の色彩をそのまま会場で楽しんでいただけ、さらに、氷が溶けて流れ落ちる時間の移ろいも感じられる作品になっています。


 以上の2作は、どちらも従来のいけばなの常識をやぶった、斬新な表現手法で、植物の生命を見せてくれています。

 どちらも、出品者2人の友人である藤井隆也氏が製作協力をされていますが、藤井氏は日本画家であり、また創作の場を日本とドイツに置いて、  自らの研鑽と発表を行いながら、日本・ドイツに限らず世界のアーチストの発表の場を京都につくっておられます。

 場所は川端通二条下がる東側で、「ギャラリー・ヴァイスラーム」という、道路から直接作品を鑑賞する、おもしろい空間です。

 お近くをお通りになる時は、ちょっと覗いてあげてください。


 このギャラリーの運営はサポーターの会費でまかなわれています。

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