京都・花暮らし |
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今日は9月9日、重陽の節句です。
"9"は陽の数の一番大きな数字で、その9が二つ重なる日、9月9日は"重陽"ということになります。 もともとこの日は「菊の節句」とも呼ばれ、菊酒をいただいたり、菊の花に綿をのせておき、綿に朝露をうつしとったもので身体を拭く「菊のきせわた」という習わしもおこなわれていました。 でも、新暦を使う現代では、菊の季節にはまだ早いようです。 菊をいけるのは、10月頃の楽しみにとっておいて、今は出始めの実のものや、ススキの穂など、初秋の花を楽しみたいですね。 |
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午後からの稽古も、最後の方が帰られる頃には、とっぷりと日も暮れて、外は真っ暗です。
玄関の間にいけた花も、電灯の光に浮かび上がって、明るい昼間の表情とは違って見えます。 稽古を終えて帰る人を静かに見守ってくれているような、いけばな。 「今日の貴女のいけたお花も、おうちで綺麗にいけてあげてね。」 花たちから励ましのメッセージが聞こえてきます。 <花の名前> ミナズキ(ノリウツギの園芸種でアジサイの仲間。寒さに強い。) ナナカマド(高山での紅葉が見事です。) 百合咲きアンスリューム(微妙な色彩が個性的です。) |
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秋の夜長。
稽古の花を持ち帰って水切りし、夕食の間休ませてあげてから、もう一度、花とゆったり向き合うのもいいものです。 <花の名前> デンファレ(鮮やかな色。長持ちする。) トウガン(別名カモウリ。葉の形も可愛らしく、黄色の小花が咲きます。写真では見えませんが、奥の方に小さな実もできています。) |
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