出品記録 |
日本いけばな芸術展 2003年10月29日〜11月3日
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樹木の幹と大輪菊の投入 桑原仙溪 | |
風雨にねじれた木の幹を主材に、その存在感を引き立てる淡い色合いの副材をくみあわせた、家元の投入です。 直径が30センチの大輪菊の黄色と枯れ紫陽花、黄色く色付いた大きな葉がはいっています。 花器には上の花の微妙な色合いを引き立てるように、白と黒の大壺が使われています。 |
山茱萸(さんしゅゆ)の生花(せいか) 竹中慶敏 | ||
山茱萸は、早春に小さな黄色の花が集まって咲き、秋になると楕円形の真っ赤な実となります。 若い枝は真っ直ぐ上に伸び上がりますが、年数が経つと風雨で枝が歪み、味わい深い姿になります。 生花は足元が一つになって、斜めに立ち上がり、独特の美しさを生み出します。 |
大輪菊とモロコシの盛花連作 桑原素子 梶慶美 北川慶緑 田代慶操 和田慶千 | |
白、黄色、薄紅色の大輪菊を主材にした盛花の連作です。 幅4メートル20センチの花席に5つの花器を配置し、そのうち3つに赤い実の梅擬(うめもどき)と大輪菊をいけ、中央後方の2つに茶色い穂のモロコシを立てました。 ほのかに菊の香りがただよい、水盤の水面も美しく、躍動感のある大輪の菊は、見る角度によって表情を変えていました。 |
松の立花(りっか) 上野淳泉 | ||
松だけで立てた立花を「松一式(一色)」といいます。立花には九つの役枝(やくえだ)があり、すべてに松を使って変化のある姿をつくるのはとても難しいこととされています。 上野先生は立花の名人で、今回、松を主にして、水仙、椿、小菊など季節の小花を加えた見事な立花を立てて下さいました。 |
投入大作 原遊泉 宮原仁恵 山本竹泉 | ||
紺色の四角い大きな器に、松と椿がたっぷりといけられています。松の明るい緑と椿の深い緑の対象が鮮やかです。 右へ高くのぼってから左下へなびいているのは枝垂れ桑です。強い風が吹き抜けていくように見えます。 中央のヘレコニアは熱帯の植物で強い印象の花です。日本の自然と熱帯の植物の出会いが、不思議な雰囲気をつくっています。 |
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