花暮らし

京都・花暮らし


桑原家の稽古日 (その一) 2002年8月5日

mizutame  玄関の土間には長方形の水溜があります。

 ここはもともと、京都の町屋のおくどさんがあったところで、かまどのあとに水溜をつくり、お花をつけたりできるように、つくりかえました。

 稽古日には、季節の花を浮かしたりして、来られた方を花や葉でお迎えします。

 夏は緑を多くして・・・。冬は庭の赤い椿などを浮かしています。
rindou no kakehana  だいたい稽古は午後から始まります。

 そこで午前中にみんなで準備をするのですが、まず、いけられた花の水をかえたり、いけなおしたり、新たに花を買ってきてあちらこちらに 思い思いの花を飾っていきます。

 夏は花がなかなかもってくれませんが、器の水をそっくり新しくして、花ものは水切りをしなおします。

 くたびれた葉や花を取り去って、すこし小さくいけなおすと、だらしなく見えた花も、なんとなくシャキッと見えるように変わります。

 花をととのえたあとは、稽古の始まる直前に、表通りから露地、通り庭、内玄関と水をまきます。
mansaku no nageire  30mある露地の石だたみに水をうつと、表通りからすうーっと風が通り抜け、すがすがしくなります。 水にぬれた石だたみを歩くのは、なんとも気持ちのいいものです。

 夏の日差しでそう長くは保ちませんが、稽古に来られる時に、気持よく通っていただくために、水まきはかかせません。

 稽古の方も「長い露地を歩いてくるあいだに、気持ちの入れ替えができて、花の稽古に集中できます。」とおっしゃられます。
tukubai  中庭のつくばいも、気分をかえるのにとても役立ちます。

 中庭に面した廊下に身をかがめて、杓で水を手にかけるわけですが、そこで自然に庭の景色が目に入ります。

 立って見るのと、また違った庭の表情に、しばし心を遊ばせて。

 京都の中庭には、意外と緑が多いのです。          
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